従来、Webアプリケーションの品質を検証するためには、開発者が業務仕様を参照しながら、検証したい項目を抽出したテストシナリオとテストデータを作成しなければならなかった。しかし、人手による作業では想定しうるテストシナリオを漏れなく作成してミスなく実行するのは困難で、テストを行っても一般的な稼働システムで1000ステップあたり0.122件の障害が残るという。
開発した技術は、決まった書式で記述された業務仕様から、網羅的なテストシナリオやテストデータを想定して自動検証するもの。また、Webアプリケーションの機能を画面処理、業務処理、データベース処理の3つに分割し、業務処理のみ検証することで、検証範囲を限定して実用的な検証が可能という。さらに、テストデータを用いずに変数をそのまま実行することで、全ての入力バリエーションを試したことになる網羅的な検証が行える。
検証ツールには、NASA Ames Research Centerが開発したオープンソースソフト「Java PathFinder」を利用した。同技術を適用した実験では、これまで30個程度のテストシナリオを用いて人手で検証していたWebアプリケーションの1機能に対して、1000個以上のテストシナリオに相当する網羅的な検証を実施し、テスト工程の30~50%を自動化できることを確認したという。
富士通は、社内ツールとして活用する予定で、外販は予定していない。今後は実プロジェクトでの試行を行い、実用化に向けた技術研究を行う。【鴨沢 浅葱/Infostand】
