OOo3開発版ビルドのパッケージはOpenOffice.orgプロジェクトのミラーサイトの/developer/DEV300_m3ディレクトリか、またはPavel Janik氏のサイトからダウンロードすることができる。このパッケージはすでにインストールしてある別の版のOOoと並行して利用することが可能だが、OOo3では他の既存の版が読み取ることのできないOpen Document Formatのバージョン1.2を使用しているので、開発版ビルドと他の版との間でファイルのやり取りはしないようにした方が良いだろう。また最近のビルドはかなり安定してきているものの、より新しい版についても同様に安定しているとは思わない方が無難だろう。
変更点
OOo3を起動するとまず最初に、以前の版のように灰色の空の編集用ウィンドウが開くのではなく、主なアプリケーションを起動するためのアイコンがいくつか表示される――まず最初にFile(ファイル)メニューを開くことを思いつかないかもしれない初心者のためにはずっと便利なデフォルト設定だ。その他の新機能としては、共同編集の際に自分の行った変更に対してパスワードをかけて保護することができるようになったことや、ImpressとDrawからスキャナを利用することができるようになったことなどがある。とりわけデザイナーにとっては、PostScriptベースのOpenTypeフォントのサポートには期待が持てるところだろう。またInsert(挿入)メニューの中に改行しない空白やハイフンを挿入するための項目が追加されたので、キーボードのショートカットを覚えるのが苦手な人にとっては嬉しいかもしれない。
ワードプロセッサのWriterにも、小さいが重要な変更点がいくつかある。例えば文書を部分的に異なる言語で書く人にとって便利なこととして、これまではスペルチェックを実行すると、別言語で書いた段落はチェックされずに段落ごと飛ばされていたが、Language(言語)サブメニューから段落ごとに言語設定を変更することができるようになった。
また別の大きな変更点として相互参照機能の向上がある。これまでは参照元をハイライトして名前をつけるといった手間がかかっていたが、その必要がなくなって、見出しやブックマークや番号のついた段落から選択することによって相互参照を追加することができるようになった。これにより他のワードプロセッサと並んでWriterでも、相互参照する可能性がまさにもっとも高いそのような要素を簡単に指定することができるようになった。ただし残念なことに相互参照の作成に必要以上の手間がかかることは相変わらずで、参照パターン(例えば「詳しくは~を参照」など)の保存など、作業を簡単にするための機能はまだ実現していない。
とは言えWriterのもっとも重要な変更点はView(表示)→Zoom(拡大/縮小)→Columns(コラム)の追加だ。この新たな形式のビューでは、数多くのページを好きなだけ並べて表示することができる。特に便利なのはBook Mode(書籍モード)で、このモードを有効にすれば、最初のページはそのページだけが右側にあり、それ以降のページは2ページずつの組で並んだ、ちょうど書籍になったときの状態で文書を表示することができる。これまでにもFile(ファイル)→Page Preview(ページのプレビュー)を選択すれば2ページを組で広げた状態で表示させることはできたが、調整が必要なうえ、その状態では編集することができなかった。しかしBook Mode(書籍モード)のおかげでデザイナーが気にしなければならない余分なことが一気に減って、文書のデザインがずっと簡単にできるようになった。
