エクスポートなど
しかし、最終作品の作成については、Pencilも、お馴染みの3Dアニメーション・プログラムに似ている。キャンバスは無限大でどんなスケールでもどんな大きさにでも描くことができるが、これはBlenderで任意サイズのオブジェクトを構築できるのとよく似ている。アニメーション・シーケンスをエクスポートするときは、カメラ・レイヤーを作らなければならない。カメラ・レイヤーのアスペクト比は指定されたものになるが、中心は常にキャンバス上を移動することができる。複数のカメラ・レイヤーを定義し、1つのフレーム群からさまざまなアニメーション・シーケンスを作ることができる。
作品は、どのプラットフォームでも、PNGフレームのシーケンスやFlashビデオにエクスポートすることができる。Mac OS Xの場合はQuickTimeムービーにすることも可能。サウンドは、現行ビルドでは初歩的なもののみ。タイムラインにオーディ・レイヤーを追加することはできるが、使えるオーディオ形式は少なく、プラットフォームによって異なる。すべてのフレームのすべてのエレメントを手描きするという理念には付き合いきれないという場合は、ラスター・イメージを別のレイヤーにインポートして(たとえば)バックグラウンドに使うといったことはできる。
0.4.4bの変更記録によると、今後のリリースでは描画ツールが増えそうだ。また、出力オプションの追加とオーディオ・サポートの改善も進行中だという。それを楽しみに待ちつつ、今はユーザー・フォーラムでPencilの活用法を探そう。このフォーラムには、アニメーターが公開した自作サンプルやアニメーションの作り方を説明するスクリーンショットのほか、初心者向けにコツを伝授するチュートリアルもある。
制約はあるが、Pencilでアニメーションを描く楽しさは否定のしようがない。PencilにはSynfigやAnime Studio Proなどのベクター・アニメーション・スタジオほど多くの機能はないが、ほかでは得られない手描きアニメーションを実体験することができる。
