最初のバックアップ
デフォルトでは、ファイルシステムがバックアップ媒体として使用される。説明を省くため、今回はテープドライブを使うようには設定せず、事前に設定された定義をそのまま使用した。
Baculaのbinディレクトリに移動し、startを引数として「./bacula start」と入力して、baculaスクリプトを実行する。次の3行のメッセージが表示される。
Starting the Bacula Storage daemon. Starting the Bacula File daemon. Starting the Bacula Director daemon.
Baculaが正常に起動すれば(上出来!)、最初のバックアップを実行できる状態になる。正常に起動しない場合は、エラーメッセージをよく読んで、bacula-dir.confファイルをもう一度チェックする。バックアップ対象のディレクトリが正しく指定されているか、そのディレクトリが存在し、読み取りアクセスが許可されているかを確認する。
Baculaをテスト・ドライブに対して実行する最後のステップは、コンソールを使ってジョブを開始することだ。Bacula binディレクトリで、bconsoleスクリプトを実行する。bconsoleはアスタリスク(*)のプロンプトを表示する。プロンプトで「run」と入力すると、定義済みのジョブのリストが表示され、実行するジョブを選択できる。今回は1台のマシン(テスト用コンピュータ)だけをバックアップするので、リストに表示されるジョブは1つだけだ。ジョブを選択し、Enterキーを押すと、クライアント名、バックアップの種類(完全バックアップ、差分バックアップ、または増分バックアップ)、記憶デバイスなどが設定リストに表示される。設定が正しければ、「yes」と入力してバックアップを実行する。
まもなく、"backup completed successfully"のメッセージが、バックアップされたファイル、バックアップで消費された記憶域のサイズ、圧縮比率などの詳細情報と共に表示される。おめでとう。最初のBaculaバックアップは成功である。
これは序の口
当然だが、この段階ではまだBaculaの多くの機能の表面を引っかいた程度でしかない。ユーザ・マニュアルは665ページもある。新規のユーザは、複数クライアント構成のインストールに取りかかる前に、すぐれたチュートリアル(英語)を通読することをお勧めする。
Baculaは、明らかに複雑なアプリケーションであるにもかかわらず、インストールと設定の手順は平易であり、ドキュメントは完成度が高く、入手してすぐに稼働できる。tarやrdumpを使う基本的なバックアップ・プロセスをもっと堅実なパッケージに移行することを検討しているなら、Baculaを選んで間違いはない。絶対に損はない。
