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新規にリリースされたSUSE Linux Enterprise 10 SP2の使用レポート

2008年05月28日 10:55 Steven-J.-Vaughan-Nichols(2008年5月24日(土)) 1 2
 先日Novellから新規にアナウンスされた SUSE Linux Enterprise 10 SP2 には、マイナーなものではあるがいくつかの有用な改善が施されており、その大部分はMicrosoft系のプロトコルやフォーマットに対する互換性を確保するためのものである。

 今回のSUSE Linux Enterprise Server(SLES)10 SP2でサポートされたものの1つが、Windows Server 2008およびWindows Server 2003の完全な仮想化であり、Novell側の説明によるとシステム管理者は、こうしたWindows Serverのゲストを実在のマシン間でリアルタイムに移動させることが可能だともされている。このようにMicrosoft規格を完全にサポートしたWindows Serverゲストを提供しているサードパーティ製仮想化ソリューションがSLESだけである背景には、MicrosoftとNovellの間のパートナ提携が存在しており、同様に現状でリリース候補の段階にあるWindows Server 2008 Hyper-VハイパーバイザもSLESを仮想ゲストの1つとしてサポートするようになっている。

 その他にもSLESには、Xen 3.2仮想化ハイパーバイザが取り込まれている。

 Microsoftとの相互運用性というテーマの追求はSUSE Linux Enterprise Desktop(SLED)10 SP2でも継続されており、例えば新たなSLED 10 SP2ではローカルドライブのNTFSパーティションに対するリード/ライトアクセスがサポートされている。ただしこの機能は、オープンソース形態で提供されているNTFS-3Gドライバを使うことで他のLinuxディストリビューションでも実装可能なものだ。

 SUSE Linuxのサーバ版とデスクトップ版に共通する改善が、Active Directory(AD)に対する親和性の向上である。ただしこの分野に関しても、MicrosoftがネットワークサーバプロトコルをSambaなどのオープンソース系の活動団体に公開するよう強制されていることから、他のLinuxディストリビューションでも同様の機能を実装できるようになっている。そうは言っても、現状にてMicrosoftネットワークとの親和性が最も高いのがNovellであり、ADネットワークの統合に関するMicrosoftからのオフィシャルなサポートを受けているLinuxディストリビューションはSUSE Linux以外に存在しないのも間違いではないはずである。

最終更新:2008年07月28日 17:07