まとめ
Google Trendsの統計情報を見ると、ブログ用アプリケーションとして現在最も広範に利用されているのはWordPressであることが分かる。WordPressについてはMovable Typeよりも軽量なインストールが行えるのは確かだが、プレインストールされたプラグイン数ではMovable Typeの方が勝っており、またWordPressにはマルチブログ機能が装備されていないので、こちらのツールは個人ユーザ向けの性質が強いと言えるだろう。これら2つのアプリケーションにおけるもう1つの相違点はブログページの公開方式で、WordPressがダイナミック(動的)な処理であるのに対して、Movable Typeではスタティック(静的)な処理が行われるようになっている。そして一般論として、スタティック方式の方がサイト訪問者に対するコンテンツ表示が高速である反面、ダイナミック方式は多数の人間が同時に投稿するケースに適しているのである。
私はこれら2つのプラットフォームを両方とも試してみたのだが、MTは他のブログ用プラットフォームよりも機能的には充実しているが、限られた特定の用途にて使われるソフトウェアであるという印象も拭えなかった。結局のところ、数ある選択肢の中から自分がどのブログ用プラットフォームを使用するかは、各自の好みないしは、必要な要件を満たしているかという基準で選ばれることになるはずだ。そうした観点から見た場合、Movable Typeの使用が適しているのは、限られた時間内で機能的に豊富なブログを構築しなければならないユーザということになるだろう。
Darius O. Martinはフリーランスのアーティスト、デザイナ、ライターとして活動中で、ルーマニアのLinux事情およびOSSに関するMyLINUXという名称のペーパーバッグマガジンに記事を寄稿している。
