| その他のユーティリティ |
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ファイルやディスクドライブの完全消去用ユーティリティは、本文中で取り上げたwipe以外にも各種存在している。例えばwipeで可能な処理はshredというツールでもすべて実行することができる。またsecure-deleteも同様のツールであるが、これはsrm、smem、sfill、sswapという4つの独立したプログラムにて構成されたスイート型ユーティリティであり、各プログラムはそれぞれ下記の機能を果たすよう作られている。
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次に画面下部のツールバーにあるアイコンをクリックしてKDEの端末エミュレータであるKonsoleを起動し、/devディレクトリにおけるすべてのディスクデバイスを一覧させ、消去対象のハードドライブに存在するパーティション名を確認する。そのためのコマンドとしては、IDEドライブの場合は「ls /dev/hd*」を、SCSIドライブの場合は(SATAドライブの場合も)「ls /dev/sd*」を入力すればいい。こうしたコマンドを実行すると画面に複数の項目が出力されると思うが、通常は/dev/hdaあるいは/dev/sdaとされているのがプライマリドライブであり、デバイス上の各パーティションごとに1つの項目が表示されているはずである。
改めて言うまでもないだろうが、wipeを実行すると処理対象のファイルシステムに格納されていたすべてが完全に消去されてしまう。つまりここでの処理をひとたび実行してしまうと復旧は不可能になるのであり、重要なデータは必ず事前にバックアップしておかなくてはならない。
wipeの開発陣からは1度に1つのパーティションのみを消去することが推奨されているので、それに従うとスワップパーティションを含めたすべてのパーティションに対して、「sudo wipe /dev/partition 」というコマンドを個別に実行することになる。ここでsudoコマンドを用いているのは、パーミッション関連のエラーを回避するためである。またwipeによる処理プロセスの完了までには、中程度のサイズのハードドライブであっても数時間を要すことになるが、この時間を短縮させるには、上書きプロセスの繰り返し数を-Qオプションで変更できるので、ここにデフォルト設定の4より小さい値を指定すればいい。ただし理屈上は、プロセスの繰り返し数は多ければ多いほど安全性は高くなるはずである。
処理対象のドライブが現在運用中のシステムに内蔵されたものでない場合は、必要に応じて外付け用ケースに収めるなどの措置をした上で、USB経由でLinuxマシンに接続すればいい。ただしウィンドウマネージャの多くは、外付け式ストレージデバイスがUSBコネクタに接続された段階でこれらを自動マウントするようになっているので、wipeの実行前にはドライブのアンマウントをしておく必要がある。またこれから新規にwipeをインストールするというユーザの場合は、各自のディストリビューションのパッケージマネージャを確認して頂きたい。後は先の手順と同様、ターミナルセッションにてデバイスの確認を行い、個々のパーティションごとにwipeを実行していくだけであり、その際に使用するコマンドについても特に変更はない。
残念ながら、本稿で紹介したwipeを用いて完全に消去したはずのドライブであっても、何らかの方法によってデータを再現されることは絶対にあり得ないとまでは保証できないのだが、そうした試みをより困難にすることだけは確かである。
Chad Filesは、10年以上のアプリケーション構築経験を有するソフトウェア開発者兼ライターであり、現在は様々なオープンソース系プロジェクトに開発者として参加している。
