今後の展望
このようにインターネット経由での動画/音声の配信に関する問題は残されているものの、Dimdimの最新版ベータリリース全般については高い将来性を感じさせる完成度に仕上がっている。また開発陣は現在、Linux環境におけるプレゼンタのデスクトップ共有を実装することを目指しているそうだ。実際の利用者側からの要望としては、プレゼンタから参加者に各種の権限を委譲できるようにして欲しいところで、例えばプレゼンタからの許可を得られた場合は参加者間でのデスクトップや動画の共有ができるようにするというのはどうだろうか。
こうした1人のプレゼンタが残り多数の参加者を統括するという方式は1人の教師が多数の学生の相手をする学校の授業スタイルと通じる点が多いため、Dimdimはコンテンツ管理システムとの親和性が高いとも見なされている。例えばMoodleやClarolineなどのシステムにDimdimを統合したいという場合は、そうしたプロジェクト向けに必要な仕様に関するガイドが既に公開されているくらいだ。あるいは将来的には、個々のCMSにプラグイン形式で追加可能な機能拡張として提供されることになるかもしれない。
現状のDimdimベータリリースについては本稿で取り上げたような完成度となっているのだが、これを“高い将来性を感じさせる”と捉えるか“現状では使い物にならない”と捉えるかは、インターネット経由で参加者が集まる会議をホストするという機能が、各自にとってどの程度の重要性を有すかによって変わってくるだろう。私個人の評価を述べると、ベータリリース段階であるにも関わらずDimdimの開発陣はかなりいい仕事をしていると感じているし、次回以降のリリースでは安定性と整合性を高めた上で更なる機能の追加が果たされることを期待する次第である。
