まとめ
openSUSE 11.0は秀逸なリリースと評していいだろう。表面上は今回のリリースにて刷新されたグラフィックス類が目に付くところではあるが、その背景では大幅な機能的向上が果たされている。そうした1つであるパッケージ管理システムについても、費やされたであろう多大な開発努力に見合った成果がもたらされている。KDE 4の同梱に関しても、openSUSEの場合は他のメジャーなディストリビューションほどの冒険にはなっていないよう感じられるが、これは直感に則した保守的な方向でKDE 4をセットアップしたことが功を奏しているのだろう。私の場合、KDE 4との相性は今ひとつだったのだが、openSUSE版を試したおかげでその印象もかなり変わってきている。
これはコンマゼロ段階のリリースにありがちなことだが、openSUSE 11.0についても各種のバグや改善すべき点がいくつか残されている。実際に私自身も何個かの不具合を確認しているが、その他に潜んだ問題点については、これから数週間がかりであぶり出されてくるようになるだろう。また私の遭遇した不具合の大部分は、致命的とは言い難い些末的なバグであった。
いずれにせよopenSUSE 11.0は非常に完成度の高いリリースに仕上がっている。安定性の確保と先端性の追求は両立の難しい課題だが、その点でopenSUSEの開発陣は優れた仕事をしてくれたと見なしていいはずだ。ソフトウェアは可能な限り最新版を使いたい、あるいは実用的なセットアップの施されたKDE 4を入手したいという場合は、openSUSE 11.0の使用を検討すべきだろう。そうではなく従来のバージョン10.3に充分満足しているというユーザの場合は、最新リリースに対するレビューが一通り出そろうまで待つというのも1つの選択肢と言えるかもしれない。
