セキュリティ関連の改良
以前に我々が行ったレビューでもFirefox 3のセキュリティ機能の改良について触れた。古くてセキュアでないプラグインを無効にしたり、セキュアでないアップデートメカニズムを使用しているアドオンを無効にしたりといった内部的なセキュリティ強化に加え、Firefox 3では外部のアプリケーションやサービスの力を借りて安全性を保っている。Windowsプラットフォームでは、Vistaのペアレンタルコントロールの設定を使用するほか、実行ファイルをダウンロードするときには常駐しているアンチウイルスソフトウェアを起動する。また、Googleのマルウェアサイトのフラグ付けもフィッシングやマルウェアサイトを避けるのに役立てている。
Larry extensionのように、目立たないが重要なセキュリティのアドオンもいくつかある。Larryではサイトのセキュリティ証明書をチェックし、サイトがセキュリティ証明書を持っていれば、その内容およびサイトができることとできないことを理解しやすい言語で表示する。
ブラウザのセキュリティをテストするため、脆弱性テストを実行した。これは、開いているポートをスキャンし、Webブラウズ中にブラウザが開示している個人情報を特定する。テストのレポートによれば、Firefox 3は訪問したサイトについての情報を送信し、広告を誘導したりブラウズするパターンを見つけたりする特殊クッキーを"保存する可能性もある"。エクスプロイトのテストでは、いくつかの既知のエクスプロイトに対する防御に成功した。また、さまざまな既知の脆弱性に対抗できている。
メモリの問題
Firefox 3がその前の2.x系のリリースに比べて顕著な改善が見られない領域はメモリの消費である。MozillaによればFirefox 3はこれまででメモリ効率が最もよく、300を超えるメモリ"リーク"のバグが修正されおり、リークしているメモリのブロックを自動的に見つけて後始末する新機能があるという。
Firefox開発者のStuart Parmenterが行ったテストでは、Firefox 3 beta 4はメモリ消費が少なくなった。Parmenterは、Windows環境でストレステストを実行するMozillaのStandalone Talos frameworkの変更を行っている。MiningLabsではLinux上のFirefox 3.0 rc3で同じテストを行い、Parmenterの結果とは逆にLinux上のFirefox 3はFirefox 2よりもメモリを消費することを確認している。
私はもっと非科学的な手作業の方法でメモリの使用状況を計測した。Intel Core 2 Duo E4400 2.0GHzプロセッサと1GB RAMを搭載したUbuntuマシンで、まずFirefox 3を使ってさまざまな作業を4時間以上行った。次に、Firefox 2.x系の最新の安定リリースであるFirefox 2.0.0.14で同じことを繰り返した。ps_memスクリプトを使ってコールドスタートで15分ごとにメモリを測定し、結果をメモリの消費量のグラフにした。ご覧のとおり、Firefoxの2つのリリース間でメモリの使用量にはほとんどが違いない。しかし、メモリの解放に関しては、Firefox 3では以前のリリースよりもはるかに高い割合で解放されている。
