電源管理とハイバネーション
電源管理はノートパソコンの利用者にとってきわめて重要な問題であり、デスクトップ・コンピューターの場合もスマートな起動・停止法として使える。
Canonicalは電源管理に関する取り組みを強化すべきだ。ほとんどの利用者にとって、ノートパソコンが適切にスリープしないと壊れることになるからだ。Ubuntuはハードウェアのテストと報告を受け付けているが電源管理に関する私の経験について詳細を促すことさえしなかった。
電子メールの移行
Windows版電子メール・クライアントから電子メールを取り込みたいという新規利用者も多い。もしWindows版がThunderbirdであれば、慣れない作業にはなるだろうが、調査と幾分か複雑なファイル・コピーで取り込むことができる。しかし、最も普及しているOutlook Expressを使っていた場合は、事ははるかに複雑だ。
わかりやすい解説書か電子メール移行ツールがあれば、移行作業はもっと取っつきやすいものになるだろう。電子メールの移行はよくあることであり必須の作業だ。したがって、電子メール移行ツールがないのは機能が弱いというより欠陥というべきだろう。
解説書
初心利用者向けに解説書を用意してはどうだろうか。「インターネットとネットワークのトラブル」「ディスプレイの設定方法」といったものだ。この記事のような、利用者が遭遇しがちなよくあるトラブルと簡単なヒント集を作ってもよい。
ソースからのビルド
Ubuntuのパッケージ管理は品揃えが豊富で、それだけでも乗り換えを促す大きな誘因だ。しかし、リポジトリに目当てのパッケージがない場合や古いバージョンしかない場合はソースからパッケージをビルドしなければならない。
ソース・パッケージのビルド手順では、多くの場合、パッケージ・マネージャが持つインストール済みパッケージとの同期機能が働かない。なぜCanonicalはCheckinstallと連動するGUIビルド・ツールのいずれかを標準化しないのだろうか。Checkinstallはコンパイル済みのアプリケーションをインストールするだけでなく、パッケージ・マネージャと連携してシステムの状態を同期させることもできる。
以上の10の問題点はいずれも比較的簡単に改修できるが、それに嫌気して離れてしまった初心利用者もいることだろう。これを解消すれば、Ubuntuを試用した人は今まで以上に好ましい印象を受け、使い続けてくれるのではないだろうか。
Michael Reed ライター。テクノロジー、レトロなコンピューティング、オタク文化、ジェンダーなどをテーマに執筆。ミュージシャン、サイクリスト、コメディー作家でもある。
