TEA、Emacs
EmacsとTEAはGeditやKateよりも複雑で構成の自由度も高く、より広い目的に使うことができる。電子メールの送信を含めて一つの環境の中で作業したい場合は、これらエディターの適応性が大いに役立つだろう。
|
| 図4:TEA |
TEA(図4)は所要メモリー約500KBという小型で構成の自由度の高い多機能エディターだ。テキスト・エディターとしての通常の機能のほかに、LaTeX、DocBook、Wikipedia、HTMLの各マークアップにも対応している。構文を強調表示することはできないが、ごく基礎的なプロジェクト環境が搭載されておりコードをコンパイルすることができる。
その名もcrapbookという、一時的なテキストを保存しておくための場所を備えている。スペルを確認したり文書の統計情報を調べたりすることもでき、オフィス・スイートと単純なエディターの中間に位置する。ファイル・ブラウザーやカレンダー機能もある。TEAが小型なのは外部ツールを多用しているからだが、Helpメニューの中に綿密な自己チェック・コマンドがあり、所要の外部ツールが揃っているかどうかを調べることができる。
また、特別なテキスト・ファイルを変更することで、機能を拡張することができる。たとえば、Runメニューに独自コマンドを追加するときは、メニューからFile→Manage utility Files→External programsの順にクリックしてext_programsという名のテキスト・ファイルを開く。ここにxtermを追加すると、ご想像通り、xtermウィンドウが開けるようになるのだ。具体的には、次の行を追加し保存する。
xterm=xterm &
|
| 図5:Emacs |
Emacs(図5)は強力で多機能、構成の自由度の高いエディターだ。1976年にまで遡る長い歴史を持っている。Richard StallmanとGuy Steeleが書いたエディターを端緒とし、1991年にXemacsとEmacsという2つの主要な系統に分岐したが、機能は似ている。長く輝かしい歴史が意味するのは目的への適合性とコアの安定性だ。
Emacsはテキスト・エディターというだけでなく、プログラム言語Lispの拡張版であるEmacs Lisp(Elisp)のインタープリターでもある。Elispで記述すると、比較的容易にスクリプトを作ることができる。頻繁に利用する場合は、.emacs構成ファイル(あるいはそれに相当するローカル・ファイル)を編集して独自メニューなどを追加するとよいだろう。
Elisp言語には、SQL開発向けやPerlプログラミング用など、Emacsを拡張し変更し強化するさまざまなモードが作成・提供されている。最新情報と利用可能なすべてのモードは、メインのEmacs wikiに掲載されている。
Emacsは簡単なGUIしか備えていないが、編集を超えた多くの機能が搭載されている。わずかなキーストロークで、ファイルを探し出したり電子メールを送信したり、デバッグしたりパッチを当てたり差分を作ったりすることができる。
解説書も国際言語のサポートも申し分なく、オンライン・チュートリアルも用意されている。
とはいえ、Emacsを完全に使いこなすにはどれほどの賢人でも忍耐と長い時間が必要だ。バッファーを使いこなしCtrlキーやAltキーとその他のキーの組み合わせを覚えるのは大ごとだが、いったん覚えてしまえばきわめて効率的な作業が可能になる。
