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PTSを開発したのは、Linux搭載ハードウェアのレビューや分析で有名なPhoronix.comというサイトの運営も行っているPhoronix Mediaである。PTSを利用する場合は、ソースのtarballのほか、Debian/Ubuntu用のコンパイル済みバイナリもダウンロードできる。依存関係は最小限に抑えられており、詳細なインストール手順も付属する。
このツールには、論理的なグループ化によって23のスイートに分けられた57種類のテストが用意されている。たとえば、encode-oggテストを実行してシステムでのOggエンコーディングのパフォーマンスをベンチマーク評価したり、audio-encodingのテストスイートを使ってmp3、Ogg、FLAC、APE、WavPackエンコーディングのベンチマークを実行したりできる。PTSに用意されたテストおよびテストスイートにより、生物情報科学、ゲーム、GUIツールキット、オーディオおよびビデオのエンコーディング、Apacheの構築、PHPの実行、Linuxカーネルのコンパイルといったタスクにおけるマシンのパフォーマンス評価が可能だ。PTSはPhoronixのレビューにも利用されているため、パッケージには、デスクトップおよびサーバマシンのグラフィック機能やマザーボードをテストするいくつかのPhoronix Certification and Qualification Suites(Phoronixが自社のレビュー用に設計したもの)が含まれている。
PTSはコマンドラインツールだが、十分なドキュメントがあって使いやすい。インストールが済んだら、たとえば「benchmark gaming」と入力して、ゲーム実行時のマシンのパフォーマンスを評価してみる。すると、ゲーム評価用スイートにあるすべてのテストの取得、コンパイル、インストールが自動的に行われ、テストが実施される。マシンのCPUパワーが別の処理に割かれることがないように、テスト実行中はPTSによって電源管理やスクリーンセーバといった周辺サービスが一時的に停止される。
PTSで実行されるすべてのテストには、個々のテストを識別するユニークなグローバル識別子が必要になる。テストが完了すると、大量のテスト結果データがコマンドラインインタフェース上に表示される。シンプルな棒グラフのほうがよければ、そうした結果をブラウザに表示させることも可能だ。ベンチマークに関する情報(テストの種類と数値の意味)の表示のほか、テストを実行したハードウェア(プロセッサ、マザーボード、チップセット、メモリ、ディスク領域、グラフィック、画面解像度)やソフトウェア(OS、カーネル、X.Orgサーバ、OpenGL、コンパイラ、ファイルシステム)の詳細情報や、テスト実施日時、実行ユーザ、テスト時に動作していたほかのアプリケーションといった情報の記録や表示もPTS側で行われる。