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Phoronix Test SuiteによるLinuxデスクトップのベンチマーク実行

2008年07月09日 10:32 1 2
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 オープンソースのテストツールにはさまざまなものがあるが、最近になるまで2台のLinuxマシンで簡単にパフォーマンスの測定と比較ができるものはなかった。だがこの問題は6月にリリースされた Phoronix Test Suite (PTS)によって見事に解決された。このテストスイートを使えば、複数のLinuxマシンの評価と比較により、Webサーバのホスティングやゲームのプレイといった特定のタスクに適した環境設定を見つけ出すことができる。

 PTSを開発したのは、Linux搭載ハードウェアのレビューや分析で有名なPhoronix.comというサイトの運営も行っているPhoronix Mediaである。PTSを利用する場合は、ソースのtarballのほか、Debian/Ubuntu用のコンパイル済みバイナリもダウンロードできる。依存関係は最小限に抑えられており、詳細なインストール手順も付属する。

 このツールには、論理的なグループ化によって23のスイートに分けられた57種類のテストが用意されている。たとえば、encode-oggテストを実行してシステムでのOggエンコーディングのパフォーマンスをベンチマーク評価したり、audio-encodingのテストスイートを使ってmp3、Ogg、FLAC、APE、WavPackエンコーディングのベンチマークを実行したりできる。PTSに用意されたテストおよびテストスイートにより、生物情報科学、ゲーム、GUIツールキット、オーディオおよびビデオのエンコーディング、Apacheの構築、PHPの実行、Linuxカーネルのコンパイルといったタスクにおけるマシンのパフォーマンス評価が可能だ。PTSはPhoronixのレビューにも利用されているため、パッケージには、デスクトップおよびサーバマシンのグラフィック機能やマザーボードをテストするいくつかのPhoronix Certification and Qualification Suites(Phoronixが自社のレビュー用に設計したもの)が含まれている。

 PTSはコマンドラインツールだが、十分なドキュメントがあって使いやすい。インストールが済んだら、たとえば「benchmark gaming」と入力して、ゲーム実行時のマシンのパフォーマンスを評価してみる。すると、ゲーム評価用スイートにあるすべてのテストの取得、コンパイル、インストールが自動的に行われ、テストが実施される。マシンのCPUパワーが別の処理に割かれることがないように、テスト実行中はPTSによって電源管理やスクリーンセーバといった周辺サービスが一時的に停止される。

 PTSで実行されるすべてのテストには、個々のテストを識別するユニークなグローバル識別子が必要になる。テストが完了すると、大量のテスト結果データがコマンドラインインタフェース上に表示される。シンプルな棒グラフのほうがよければ、そうした結果をブラウザに表示させることも可能だ。ベンチマークに関する情報(テストの種類と数値の意味)の表示のほか、テストを実行したハードウェア(プロセッサ、マザーボード、チップセット、メモリ、ディスク領域、グラフィック、画面解像度)やソフトウェア(OS、カーネル、X.Orgサーバ、OpenGL、コンパイラ、ファイルシステム)の詳細情報や、テスト実施日時、実行ユーザ、テスト時に動作していたほかのアプリケーションといった情報の記録や表示もPTS側で行われる。

Mayank-Sharma(2008年6月19日(木))
2008年09月08日 17:07 更新