この展示会でIntelは、Atom “Diamondville”プロセッサファミリの次期プロセッサ2種類を披露した。先に出るN270はいわゆるUMPC(IntelはNetbookと呼んでいる)用、もう一方のDiamondvilleプロセッサN230はNettop(主にネットの閲覧に利用される安価なデスクトップ)用だ。N270のほうは、軽くて(重さ1.8kg以下)3時間以上のバッテリ寿命を持つモバイルコンピュータ向けに作られている。
N270プロセッサは、出荷を間近に控えた4種類のLinuxノートPCに搭載されている。ASUSによるEee PCシリーズの新製品Eee PC 901および1000、UMPCの分野に新たに参入するMSIのWind、そしてAcerのAspire Oneだ。
Eee PC 901は8.9インチの画面、1GBのRAM、20GBのSSD(ソリッドステートディスク)、130万画素の内蔵Webカメラを備え、内蔵のBluetoothと802.11n無線の各通信に対応している。Eee PC 1000Hでは、XandrosベースのLinuxかWindows XP Homeのどちらかのオペレーティングシステムが選べる。1000Hは画面が10インチ、RAM容量が2GBである点以外は901と同じだが、80GBのハードディスクドライブのオプションも用意されている。価格は1000Hが679ドル、901は629ドルほど。これらASUSの新しいマシンには、同社のこれまでのLinux搭載UMPCと同様、Xandros Linuxの改良版が採用されている。
現時点で実際にこれらのマシンに触れることは難しい。米国のどの販売業者にあたっても在庫はなく、1、2週間すれば出荷できるというベンダがほとんどだ。
MSIのWind Notebook(NB-Linuxとも呼ばれる)は、CPUがIntel Atom N270(1.6GHz)でDDR2 667MHzのメモリ1GB(最大2GBまで可)を備えている。ASUSと異なり、MSIではSSDではなく従来のハードディスクを使用しており、デフォルト構成のハードディスク容量は80GBとなっている。
UMPCにしては、Wind Notebookの10インチ(解像度は1024x600)という画面サイズはありがたい。また、このマシンのネットワーク通信機能は802.11b/g無線に対応している。最近のほぼすべてのUMPCと同様、Wind Notebookにも130万画素のWebカメラが付属する。また、オペレーティングシステムはNovellのSUSE Linux Enterprise Desktop(SLED)10 SP2となっている。
当初、MSIはWind Notebookの販売開始を5月としていた。だが現在、同社は部品の供給不足を理由に、このミニノートPCの大量出荷は7月下旬になると予想している。あるいはさらに遅れる可能性もあり、Amazon.comでは3~5週間後の出荷も難しいと購入希望者に通知している。発売時の価格は500ドル程度になる見込みだ。
奇妙なことだが、MSI Wind Notebookの姉妹製品であるAdvent 4211はすでに英国で出回っている。ただし、英国の販売業者PC Worldで販売されているAdvent 4211は、OSがWindows XP Homeのものしかない。おそらくこのAdvent製PCでもSLEDは動作するはずだが、英国のLinuxハッカーたちはWindやAdvent製PCにUbuntu 8.04をインストールしているようだ。
