シングルディスクでのパフォーマンス
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| グラフ1:シングルディスク条件での比較 |
シングルディスクへのブロックアクセスでは、AdaptecカードのSATAコントローラとオンボードのものの優劣ははっきりしない(グラフ1)。ファイルのメタデータ操作では、Adaptecカードのほうが明らかに優れている。これは、このカードが256MBのキャッシュメモリを搭載しているためだろう。興味深いのは、ブロック入力ではAdaptecカードよりもオンボードのSATAコントローラのほうが優れている点だ。もちろん、AdaptecカードはそもそもハードウェアRAID構成とはならないシングルディスクアクセス用に設計されてはいないため、こうした数値はカードのSATAポートが劣っていることを示すものではない。このAdaptecカードにはシングルディスクアクセスにおける明確な利点がないことから、今回の評価のソフトウェアRAID構成で同カードのコントローラを使って6台のディスクをエクスポートしても、その他のソフトウェアRAID環境と比べて不当に有利な条件になることはないだろう。
RAID5のパフォーマンス評価
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| グラフ2:RAID5、256KBチャンクでの比較 |
最初に評価したRAID5のパフォーマンスで特に驚いたのは、ブロック入力(読み出し)でのソフトウェアRAIDの結果がかなり良かったことだ(グラフ2)。ext3ファイルシステムの場合、データ転送速度はハードウェアRAIDの330MB/秒に対し、ソフトウェアRAIDは385MB/秒だった。ブロック出力(書き込み)ではハードウェアRAIDが圧倒的に優れており、割り当てを調整したXFSファイルシステムにおけるソフトウェアRAIDの174MB/秒に対してハードウェアRAIDは322MB/秒と、ソフトウェアRAIDに比べて185%もアクセスが高速である。ただし、ext3ファイルシステムでのブロック出力では、ここまで大きな違いは出ていない。ブロック単位の再書き込みについては、ext3の場合はハードウェアRAIDもソフトウェアRAIDもほぼ同じだが、XFSの場合はハードウェアRAIDで128MB/秒、ソフトウェアRAIDで109MB/秒と差が出ている。
RAID5でブロック出力の速度をブロック入力と同じくらい重視するのであれば、ハードウェアRAIDでXFSファイルシステムを選ぶとよいだろう。また、データベースサーバの実行など、データの書き直しが頻発する状況では、ハードウェアRAIDの利用によってソフトウェアRAIDよりも速度が15%以上向上する可能性がある。
