RAID6のパフォーマンス評価
Adaptec製SAS-31205カードは、ハードウェアとして1024KBまでのチャンクサイズをサポートしている。RAID6の評価では、64KB、256KB、1024KBの3とおりのチャンクサイズでハードウェアRAIDとソフトウェアRAIDのパフォーマンスを比較した。
次のグラフ(グラフ3)は、チャンクサイズを256KBにした場合のRAID6の評価結果である。ソフトウェアRAIDには速度面でのメリットがなくなり、ブロック入力だけがハードウェアRAIDに匹敵する結果になっている。ブロック単位の出力と再書き込みの各グラフも総じて同じような結果だが、全体的にブロック入力よりも速度が低い。RAID6におけるXFSのブロック出力は、ハードウェアRAIDで255MB/秒、ソフトウェアRAIDで153MB/秒である。
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| グラフ3:RAID6、256KBチャンクでの比較 |
RAID5ではディスク1台の障害にしか対応できないため、データ損失の可能性がそれなりにある。1台が故障して別のディスクに置き換えると、RAID5は新しいディスクのRAIDアレイへの取り込みを開始する。これはディスク性能が非常に大きく影響する作業で、5~6時間かかることも多い。その間、RAIDの残りのディスクにアクセスが集中するため、今度はそれらのディスクに障害が起こる可能性が高くなるのだ。RAID6では、データの損失なしに2台のディスクの障害に対応可能なため、故障した1台目のディスクを置き換えている間に2台目のディスクが故障してもシステムは維持される。
RAID6の出力値がRAID5よりも低いのは、RAID5の場合は1ブロック分で済むパリティの計算が2ブロック分必要になるからである。ハードウェアによるRAID6構成でXFSを利用したときのブロック出力では、目ざましい結果が出ている。データベースサーバのように再書き込みが多く発生するアプリケーションの場合はやはり、RAID6をハードウェアで実現したほうが高速になる。
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| グラフ4:RAID6、IOzoneによる比較 |
書き込みパフォーマンスの違いが目立つのが、XFSで256KBチャンクという条件におけるIOzoneの結果を示したグラフである(グラフ4)。また、メインメモリのキャッシュに収まらないほど大きなファイルでは、全体的にハードウェアRAIDの書き込みパフォーマンスが高くなる。なお、ファイルのサイズが小さい場合にハードウェアRAIDのパフォーマンスが芳しくない点は、RAID10でのIOzoneによる書き込みベンチマークの結果にも現れている。
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| グラフ5:RAID6、64KBチャンクでの比較 |
グラフ5は、チャンクサイズを64KBにした場合のRAID6の評価結果である。ソフトウェアRAIDの場合は、チャンクサイズが小さいほどブロック出力は高速になり、そのパフォーマンスはブロック入力よりも高くなっている。ただし、ブロック転送の結果を見る限りは、チャンクサイズを64KBにしてRAID6を実行する理由は見当たらない。
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| グラフ6:RAID6、1024KBチャンクでの比較 |
グラフ6は、チャンクサイズ1024KBでのRAID6の評価結果である。再書き込みにおけるハードウェアRAIDのパフォーマンスは、ソフトウェアRAIDの55~60MB/秒よりも10~15MB/秒ほど高い。しかし、それ以外の部分については、RAID6でチャンクサイズを1024KBすることで、チャンクサイズ256KBの場合に見られたハードウェアRAIDのメリットが失われてしまっている。
