とは言え残念ながら規制問題については、Linville氏によれば「まったく根拠がないわけでもない」のだという。規制の内容は司法管轄区域によって異なるが、主な懸念事項は、ベンダが特定の規則の下で意図していた以外のデバイス操作を許可するかどうかという点だ。ベンダは廃業をかけて規制に確実に準拠することを求められている。Linville氏は、それにも関わらずいくつかのベンダは、Linuxを率先してサポートしようとしてくれているのだとした。
Linville氏によると規制当局の懸念事項は、ワイヤレスデバイスの通常の利用範囲を少し越えてしまったところでの利用などではなく、例えば軍用航空機システムなどの他のシステムを妨害するような形でのワイヤレスデバイスの利用なのだという。通常のベンダは、そのような妨害行為を行いにくくすれば規制に準拠することになるという考えの下に、ドライバをクローズドソースにして「隠蔽によるセキュリティ」を実施することが規制への準拠につながると考えているのだという。
Linville氏は、ワイヤレスドライバ開発はLinuxカーネル開発の中でも非常に活発な部分だとした。パッチのsign-off-byにLinville氏の名前があれば、カーネルの中でもワイヤレス開発に関するものだと考えることができるが、2.6.24カーネルに統合されたパッチのうちLinville氏がサインしたものは4.3%にあたり、Linville氏がサインしたパッチ数の多さは全体で5位だったのだという。2.6.25カーネルではこの比率は5.0%になり、2.6.26カーネルになる頃にはさらにカーネルの全統合パッチの5.6%に伸びて、全体の4位に該当するとのことだ。
Linuxのワイヤレスサポートについてより詳しい情報はlinuxwireless.orgで得ることができる。
4日間に渡って開催される第10回Ottawa Linux Symposium初日のハイライトをいくらか紹介した。明日もさらに報告する。
