FSFがハードウェアリストの作成を始めたのは数か月前のこと。現在はJohn Sullivan氏が同プロジェクトを管理している。リストの作成はなかなかはかどらない。gNewSenseなどのフリー・ディストリビューションでハードウェアが動くかどうか、FSFの担当者やボランティアがテストを済ませてからでないと、リストに掲載できないからだ。さらに同氏は言う。「メーカーによっては、パッケージやモデル番号を変えずに、チップセットを変更してしまうことがある。すると、動くはずのハードが動かないという事態に陥ってしまう。リストの更新は頻繁に行わないといけない」。
Sullivan氏がLACのことを知ったのは、FSFの支持者からの提案がきっかけだった。FSFのハードウェアリストからLACのサイトにリンクを張ったらどうかと言われたのだという。昨年DellがUbuntu搭載マシンを発売して以来、FSFはプレインストール済みのフリーなシステムに興味を抱いていた。FSF独自のシステムを開発しようかという話にまでなったことがあるが、その後、既存の業者と協力する方が得策だという判断に至ったという。「こうしたマシンをあちこちに広めたい」とSullivan氏は話す。
ただ、GNU/Linuxをプレインストールしたコンピュータを8年ほど前から販売してきたLACだが、「その時点では、フリーなシステムの販売という形ではなかった」とSullivan氏は言う。「そこで私は、さらに1歩踏み込もうという気があるかを問う文章を送った。LACのサイト上に新しいページを作って、GNUの名の下に“自由”を強調し、完全にフリーなシステムをそのページ上で販売する――そんなことに興味があるかと聞いてみた。LACはしばらく前からそういう考えを持っていたそうだが、我々からの呼びかけがきっかけで、話を前に進めようという気になった」。
