市場での反応は
LACのフリーシステムがどの程度の人気を博すのかは、Sandine氏も測りかねているという。同社では「Linux」ではなく「GNU/Linux」という表現を用いているが、「Linuxとどこが違うのかと考える人もいるのではという点については自信がない」と同氏は話す。かつて同社では、GNU/Linuxという言葉を使ったことで実際に売り上げが落ちた事例があったという。それに、システムが完全にフリーであるという謳い文句の意味について、違いを本当に理解できるのは熟練ユーザーだけではないかとSandine氏は考えている。
「GNUというものを市場がどのようにとらえるのか自信がない」と同氏は率直に明かす。LACが販売を開始して以来、「さまざまな動きがあり、いろいろな話もしてきたが、売り上げという面ではさしたる変化は起きていない」とのことだ。
それでも、FSFからの働きかけで始めたフリーなシステムの販売は今後も続けていくとSandine氏は話す。「100%フリー・ソフトウェアだけで構成されたシステムを販売できることをうれしく思っているし、今後も販売を続けていく。我々の事業は、したいと思ったことを手がけるというやり方で進んで行ける段階に達している。我々は、100%フリーなシステムを確実に利用したいと考えるユーザの力になりたい」。
Bruce Byfield コンピューター・ジャーナリスト。Linux.comに多く寄稿している。
