以下に、ブロック単位での入出力のスループットとファイルのメタデータ操作のグラフを示す。もともとXFSでのメタデータ操作はその他のファイルシステムに比べてわずかに遅いので、ファイルの作成や削除といったメタデータ操作のパフォーマンスでXFSがext3に及ばないのは当然である。しかし、ブロック出力ではXFSのほうがかなり優れている。
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| ブロック入出力とメタデータ操作の比較 |
評価したSSDのランダムシーク速度は、ext3で約6,200回/秒、XFSで3,800回/秒だった。以下のグラフには、比較用に750GB SATA HDDのシングルドライブ構成と、同じHDDを6台使ったRAID-6構成のシークパフォーマンスも示してある。HDDを1台から6台に増やすことでシークパフォーマンスは大幅に向上するが、それでもSSDにはかなわない。SSDの搭載によってマシンの起動時間が著しく短縮される理由は、シークタイムにおけるSSDのこうした優位性にある。通常、マシンを立ち上げたり複雑なアプリケーションを読み込んだりするには、何千というファイルの読み取りが必要になる。そのうえ、普通はこうしたファイルがディスクプラッタ上に分散して存在するので、シーク回数はさらに増える。そのため、かなり大規模なアプリケーションを読み込む場合には、シークタイムの短さというSSDの利点が何秒もの差となって表れてくる。
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| Bonnie++でのシークの評価 |
最後のグラフは、ブロック単位での読み取り、書き込み、再書き込みのパフォーマンスをSSD、750GB SATA HDD1台、同じHDD6台によるRAID-6の各システムで比較したものである。ブロック転送のパフォーマンスについては、750GB SATAのシングルドライブとSSDとの間に大きな違いはなく、全体的にRAID-6構成のHDDの速さが目立つ結果になっている。
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| Bonnie++でのRAIDのブロック入出力の評価 |
ブロック転送についての先ほどの比較から、同じ予算で従来のHDDを購入した場合とSSDを購入した場合で、得られるブロック入出力のパフォーマンスがどれほど違うかがわかる。SSDはシークタイムの点では圧倒的に優れているものの、同じコストで得られるストレージ容量は従来のHDDの何十分の1でしかなく、ブロック転送速度についても複数のHDDをRAID化したものには及ばない。
Ben Martinは10年以上もファイルシステムに携わっている。博士号を持ち、現在はlibferris、各種ファイルシステム、検索ソリューションを中心としたコンサルティングサービスを手がけている。
