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Microsoft社はなぜOSCONでオープンソースにすり寄ろうとしたのか

2008年08月07日 10:41 Nathan-Willis(2008年8月04日(月)) 1 2 3
 先月のO'Reilly's Open Source Convention(OSCON)では、Microsoftの存在がやたら目についた。どこを向いても、オープンソースへの関心を語りつづける同社の姿があった。同社のこれまでがこれまでだから(「これまで」にはごく最近の過去も含む)、オープンソースコミュニティにはその存在を不審の目で見る人々が少なくない。動機を疑い、何をやってくるのかと不安がる。Microsoftのことだ、何か狙いがあるに違いない。それは何だ?

ramji_thumb.jpg
Sam Ramji氏

 月曜日、Microsoft主催のParticipate 08パネルディスカッションがあった。水曜日、Hank Janssen氏がMicrosoftOpen Source Software Labのプレゼンテーションを行った。木曜日、John Lam氏がIronRubyについて語り、Sam Ramji氏がSourceForge.net Community Choice Awardsに姿を現した。金曜日、Sara Ford氏がオープンソースの「エコシステム」について講演し、Sam Ramji氏が朝の基調講演者の1人として、下ろしたてのFirefox Tシャツに身を包んで現れた(写真)。

 もちろん、ほかに種々雑多な広告やら何やらで会場のいたるところを飾り立てていたのは、イベントスポンサーとして当然の権利である。

 Microsoftは「オープンソースが好き」というメッセージを大声で流しつづけた。どの講演者もIronRubyやWindows Installer XMLといったプロジェクトについて語り、同社のオープンソースプロジェクトポータルとなるCodePlexを持ち上げ、同社がApache Foundationに参加するという金曜日の声明を繰り返した。

疑惑

 筆者には他人の心の内を読む力はない。だが、実際に覗いてみたいくつかのイベント(とくにParticipate 08パネルディスカッションとRamji氏の基調講演)で聴衆がMicrosoftに見せていた態度から想像するに、同社の話を額面どおりに受け取るOSCON出席者はさほど多くなさそうだ。この懐疑的態度には2つの原因がある。同社はこれまでオープンソースを「癌だ」「反アメリカ的だ」とけなしつづけてきた。なのにこの激変ぶりは何だ、というのが1つ。もう1つは、競合する技術を「懐柔と拡張」によって結局は圧殺してきた同社のこれまでのやり口である。

 Microsoftが何の理由もなくオープンソースに対する考え方を改めるとは、とても思えない。改めることが自社に有利に働く――何らかの理由で経営陣がそう判断したからだろう。では、その理由とは何か。Microsoftは何を狙っているのか。

 陰謀説が好きな人は、Microsoftの狙いはオープンソースの壊滅だと言う。内部から工作するか、外部から吸収するか、そのどちらかだと言う。この2つのシナリオには実は微妙な違いがあり、その違いは「オープンソース」という言葉自体から生じている。その違いを理解することこそ、Microsoftの真の狙いを探るうえで鍵となるだろう。

最終更新:2008年10月07日 17:07
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