最初に紹介するエクステンション GTDinbox は、大いに、あるいは多少は役に立つ機能を種々集めたものだ。作者のAndy Mitchellに言わせると、David Allenが自著「 Getting Things Done 」で提唱した作業管理手法に基づいているのだそうだ。人はやるべき作業をメモすることで解放され、作業をより効率的に行えるようになるというのがその原理。GTDinboxの場合は、電子メールをプロジェクトとタスク中心のToDoリストを使って整理しラベルを貼ることで、より効率的に処理できるようにする。
インストールするとGTDinboxはすぐに動き出すが、至って控えめで、Gmail画面の表示のデフォルトをいくつか変更するだけだ。すぐに気づくのは、元々あるCompose Mailリンクの下に現れたCompose Personalというオプション。これをクリックすると、通常ならあるはずのFrom:とTo:の入力ボックスのない新規メール作成画面が表示される。これは自分宛の電子メールを簡単に送るための機能だ。
GmailラベルにはStatusesというカテゴリーと、その下にNext Action、Action、Waiting On、Some Day、Finishedというラベルが追加される。一方、既存のラベルはすべて、GTDinboxが作成したMiscellaneousというカテゴリーに移されている。これらのカテゴリーやラベルを使うことで、inboxを空にしようというのだ。これは、GTDinboxが基礎としているもう一つの生産性理論、Merlin MannのInbox Zeroに基づくもの。それによるとinboxのメールが少ないほど生産性が上がるのだそうだ。GTDinboxは、作者の言によると、Inbox Zeroに大方準拠しているという。
さて、このアドオンを活用するにはどのようにすればいいのだろうか。GTDinboxのWebサイトに、典型的な例を使った作者によるわかりやすい説明がある。inboxにメールが到着したら、処理すべきアクションかリソースかを決定する。アクション・メッセージは可能であれば直ちに処理し、そうでなければステータス・ラベルのいずれかを付与する。リソース・メッセージには関連するプロジェクト・ラベルを割り当てる。
こうした機能はいずれもGTDinbox独自のものではなく、既存のGmail機能を使って似たようなことを実現することもできる。GTDinboxは、それをGTD効率性原理に基づいて簡単に始められるよう準備してくれるアドオンなのだ。GTDinboxの独自機能と言えるのはメッセージを右クリックするとその内容の概要を表示する機能だけだが、これとて、さほど有用というわけではない。メッセージを左クリックすればメッセージ全体を見ることができるからだ。
詰まるところ、GTDinboxはそれ以上でもそれ以下でもないアドオンだ。電子メールを整理する時間が若干少なくて済むだろうが、Gmailの全くの初心者でも一人でできることばかりだ。
