データベースでは、テーブルのデータを抜き出す作業も多い。たとえば、WordPressサイト上のスパム・コメントを処理する場合、WordPressに組み込まれているコメント削除システム(あるいは、データベースを使うブログ・ソフトウェアの同種機能)を使うより、データベースを直接照会し選択されたものを削除する方が簡単だ。こうした作業でも、phpMinAdminは大活躍する。WordPressデータベースのコメント・テーブルにあるスパムを抜き出すときは、次のようにする。まず、wp_commentsテーブルの左にあるselectリンクをクリックする。開いたページには、関連する属性とキーワードと句がドロップダウン・リストに一覧になっており、それを選ぶことでSELECT SQL文を容易に作ることができる。
そして、照会の結果戻ってきたレコードをeditリンクで一つずつ編集する。レコードのすべてまたは一部を選択して削除したり、Truncate tableボタンでテーブルを一気に空にしたりすることもできる。
削除したテーブルを戻すことはできないため、削除の前にテーブルをバックアップしておくとよい。実際、バックアップは一般にディスク・エラーなど防ぎようのない状況でデータベースが壊れたときの最後の砦だ。現行のphpMinAdminでは、1つのテーブル、データベース全体、ホスト上の全データベースをインポートするためのSQL文を作ることができる。メイン・インタフェースのプルダウン・メニューでデータベースを選択しDumpリンクをクリックすると、そのデータベースをリストアするための一連のSQL文が表示される。このSQL文とphpMyAdminなどのツールを使ってデータベースをリストアすることができるのだ。もちろん、そのSQL文を直接MySQLに与えることでリストアすることもできる。
phpMinAdminでデータベースをインポートする場合は、その一連のSQL文を1つずつ貼り付けるか、それらを含むファイルをアップロードしなければならない。SQL文を貼り付けるテキスト・ボックスは、メイン・インタフェースのSQL commandリンクをクリックすると現れる。
phpMinAdminの開発者Jakub Vrnaによると、現在、インポートとエクスポートの改良作業中で、新版ではテーブルとデータ・タイプを指定し好みのフォーマットでエクスポートできるようになるという。リリースの目標は9月始めだ。また、2台のマシン上にあるデータベースを簡単に同期させる機能も開発中だが、PostgreSQL版は考えていないそうだ。
phpMinAdminは広範なデータベース・プロジェクトで採用できるよくできた軽量アプリケーションだ。可能な作業の多さではphpMyAdminにかなわないが、MySQLデータベースでよく使われる操作の多くに対応しており、ほとんどのデータベース・プロジェクトで十分に活用できるだろう。実用的なインストール手順と使いやすいインタフェースのお陰で、ブログなどのCMSを維持管理するなど、必要なデータベース操作が限られている場合であれば、データベースの初心者にも使えるツールになっている。
