OpenOffice.org Math
最後に、OpenOffice.orgスイートの数式エディタMathを紹介する。利用するマークアップ言語は、科学技術系の文書作成のデファクトスタンダードであるLaTeXに似ている。ooMathをマスターすれば、実験レポートや論文用の数式をマークアップ形式で正確に表記できる。
Mathではほぼすべての操作がマウスで行えるが、コツをつかめばマークアップで入力したほうが簡単な場合もある。たとえば、ニュートンの運動の第2法則をベクトルの積分として表す場合には、Mathの画面の下半分に「widevec F_Net = {d (m widevec v)} over {d(t)}」と入力すればよい。するとMathは、その組版出力を表示してくれる。
Mathパッケージでは、数式をOpenOffice.org形式で保存できるほか、MathML形式にも対応している。この形式は、Firefoxのようなブラウザでは標準で表示できる。また、数式はPDFにもエクスポートできる。ただし、数式を直接JPGファイルやPNGファイルとして保存することはできない。
Mathはオフィススイートの一部なので、別のOpenOffice.orgアプリケーションからも利用できる。たとえばWriterの場合は、「挿入」→「オブジェクト」→「数式」を選択すると、数式エディタが起動し、論文や実験レポートに数式を直接挿入できるようになる。
まとめ
以前からプログラマや高度な科学計算を行う人々に選ばれてきたGNU/Linuxは、多くの専門分野の学生にふさわしいフリーおよびオープンソースソリューションの宝庫でもある。ここで紹介したようなアプリケーションは、数学や自然科学の世界に足を踏み入れる学生にとって確かな基盤となるが、利用できるものの一部にすぎないことを忘れないでほしい。
