Deutsches Forschungszentrum für Künstliche Intelligenz(DFKI、ドイツ人工知能研究センター)のナレッジマネジメント部門の次長でNepomukの調整役を務めるAnsgar Bernardi氏は、「最近、我々が直面しているのは、どのようにして膨大な量の情報を実用的な速度で処理するか、という根本的な問題だ」と説明する。Nepomukでは従来型のアプローチをとっていて、うまく定義された要素を使ってメタデータレイヤを作成し、そうした情報の作成と操作を行うサービスをそのレイヤ上に構築できるようにしているという。
「セマンティックデスクトップ構築の最初のアイデアは、友達の彼女を覚えられないという、ある同僚の体験から生まれた」とBernardi氏は冗談交じりに言う。「相手はころころ変わるからね。とにかく、デスクトップ上には大量の情報があり、ファイルや電子メールの中、それにフォルダの名前や構造にも情報が隠れている。Nepomukはそうした情報を普通の方法で扱えるようにするものだ」
「概念的には決して新しいものではない」とBernardi氏は補足する。たとえば、オフィススイートには何年も前からセマンティックデスクトップの考え方が含まれており、一部のオフィススイートでは、メールで取ったアポイントメントを自動的に予定表に追加できるものがある。Nepomukでは、こうした関連性をすべてのファイルに拡大して、ユーザの目的に応じた情報の整理や操作をかなり柔軟な形で行えるところが異なる。
「ユーザビリティと世間への影響という点で非常に興味深いものだ」と語るBernardi氏の言葉は、どちらかといえば控えめなものだ。
