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Finnix:システム管理者向けのコンパクトなLinuxディストリビューション

2008年09月04日 12:10 Cory Buford 1 2 3
  Finnix は、システムのリカバリやネットワークの監視といったシステム管理者のタスク支援を目的としたライブCDディストリビューションだ。Debianのテスト版とLinuxカーネル2.6がベースになっており、ファイルシステムやパーティションの操作、データのリカバリ、ほかのオペレーティングシステムのインストール、ブートレコードの修復などに役立つ。

 Finnixは、x86/AMD64とPowerPCのどちらのアーキテクチャでも使える。最新のバージョン92.0では、これまであったDebian SSL(Secure Sockets Layer)の脆弱性が修正されている。

 このディストリビューションのすばらしさの1つとして、サイズの小ささが挙げられる。SquashFSを使えば、全部で300MBほどのFinnixを、100MBちょっとのブート可能なディストリビューションに圧縮できる。そのコンパクトさにもかかわらず、Finnixには、Logical Volume Manager 2(LVM2)、パーティションの暗号化、複数ファイルシステムのサポートなど、システム管理者向けの最新のテクノロジやアプリケーションが収められている。

 利用するにはまず、作者のサイトからFinnixをダウンロードしてCDに焼く。このディストリビューションは多分システムのリカバリに使うことになるので(作者Ryan Finnie氏による開発の主な狙いもそこにあった)、ライブCDとしてのブートが好ましい。Finnix内のツールでCDにバックアップを取るなど、別の用途でCDドライブを使いたければ、FinnixをRAMに読み込むこともできる。ただし、その場合はパッケージ全体を読み込める十分なRAM(できれば512MB以上)が必要になる。

finnix1_thumb.jpg
起動メニュー
finnix2_thumb.jpg
起動完了

 ハードディスクドライブへのインストールも、作者のサイトにある難解なドキュメントを参照すれば可能だ。また、Finnixが稼働している状態で「finnix-thumbdrive」スクリプトを実行すれば、FinnixのブータブルUSBドライブを作成することもできる。

 Finnixをブートすると、メニューとオプション群が現れる。プロセッサのタイプ(x86/AMD64またはPowePC)は自動で検出されるようになっているが、ユーザ自身が選ぶこともできる。このブートメニューからは、メモリハードウェアの診断ユーティリティMemtest86+など、その他の便利なツールも実行できる。システムのハードディスク上にある別のオペレーティングシステムをブートする場合にはSmart Boot Managerが、DOS形式のコマンドラインインタフェースのほうがよければFreeDOSが使える。

 アーキテクチャの選択後、Finnixは問題なく立ち上がり、すべてのハードウェアが検出される。その後、シンプルなコマンドラインインタフェース(CLI)が現れる。グラフィカルユーザインタフェース(GUI)は用意されてない。

最終更新:2008年11月04日 17:07