まとめ
PC-BSDに対する私の期待は高かったが、それは安定性と安全性に関して定評のあるFreeBSDを受け継いでいると喧伝されていたためだけでなく、私の場合はFreeBSDベースのFreeNASの使用経験があり、FreeBSDの有すポテンシャルをある程度知っていたからだ。FreeBSDのデスクトップ用バージョンを構築し、簡単にインストール可能なソフトウェアパッケージを付けて公開するというアイデアそのものに、非の打ち所はないだろう。ところが実際にリリースされたPC-BSDが、私に感銘を与えることはなかった。確かに、Push-Button Installerは宣伝文句通りに機能しており、標準インストールをするだけでMP3およびDivXファイルをそのまま再生できる点は、多くのLinuxディストリビューションに欠落している長所と見なせるだろう。しかしながら本文中で取り上げたような、インストールに関する問題を始め、同梱されたKDEウィジェットの不具合やシステムレベルでのフリーズなどを考え合わせると、PC-BSDにはまだまだ改善の余地が残されていると感じざるを得ないのだ。
Gary Simsは、イギリスの大学にてビジネス情報システムに関する学位を取得した後、ソフトウェアエンジニアとして10年間活動し、現在はフリーランスのLinuxコンサルタント兼ライターとして活躍している。
