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セキュリティ

JavaベースのLinux向けバックアップ・ツール Arecaとplan/b

2008年10月10日 10:25AM 1 2 3
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 コンピューターのバックアップは誰もがやっている作業とはいえ、複数のマシンがあってプラットフォームもオペレーティング・システムもまちまちだとなると、種々のバックアップの仕方を覚えなければならず少々面倒だ。そんなときは、LinuxでもWindowsでもUnixでも、どのプラットフォームでも使えるJavaベースのバックアップ・ソリューション、Arecaとplan/bを検討してみてはいかがだろうか。plan/bは保守が終わってしまったが、どちらも検討するだけの価値はある。

Areca

 ArecaはGPLv2の下で提供されている個人用バックアップソフトウェアだ。最新版は4月にリリースされた6.0.7。GUIを備えており、バックアップは簡単、理解もしやすい。インクリメンタル、ディファレンシャル、フルの各バックアップができ、圧縮はZipとZip64、暗号化はTriple DESとAESをサポートしている。バックアップ先は、ローカルハードディスクのほか、ネットワークドライブ、USBドライブ、FTPサーバーでもよい。FTPの場合は、Secure Sockets Layer(SSL)とTransport Layer Security(TLS)でセキュリティーを強化することができる。復元は、ファイル単位でもアーカイブ全体でも可能。デルタバックアップにも対応しており、ファイル全体ではなく変更個所だけをバックアップすることができる。さらに、バックアップ作業をリポートでき、このリポートはそのまま電子メールで送れる形式になっている。CLIコマンドによる自動バックアップも可能だ。

 Arecaを使用する際は、システムにJava Runtime Environment(JRE)があることを確認すること。バージョンは1.4以降でなければならない。次に、Arecaの.tarパッケージをダウンロードし、いずれかのフォルダーに展開する。自分でインストールする必要がないので、Linuxでのインストールにありがちな問題はほとんど発生しない。あとはただ./areca.shコマンドで、展開しておいたArecaスクリプトを実行するだけだ。このスクリプトはシステムにインストールされているJavaのバージョンを確認した上でArecaのグラフィカルインタフェースを起動する。このスクリプトへのショートカットを、お使いのプラットフォームのプログラムメニューに登録しておくと、すぐに使えて便利だ。

Arecaのグラフィカルインタフェースは簡潔だ。まず、バックアップジョブを定義する手順を紹介しよう。Editメニューで、関連するバックアップジョブをまとめておくグループを作り、次いでメニューからEdit→New Targetを選ぶ。すると、ジョブ作成ダイアログボックスが開くので、ここでジョブの名前とバックアップ先を指定する。バックアップ先はローカルリポジトリー(ローカルフォルダーの場合)またはFTPサーバーのいずれかだ。Server Message Block(SMB)またはWindows共有にバックアップする場合は、あらかじめマウントしておき、そのマウントロケーションをリポジトリーとして指定する。次に、ストレージモードを選択する。Standardモードはアーカイブを作り、前回のバックアップ以降に変更されたファイルを保管する。Deltaモードもバックアップジョブごとにアーカイブを作るが、各ファイルの変更部分だけを保管する。Imageモードはアーカイブを1つだけ作り、それ以降のバックアップジョブではそのアーカイブを更新する。最初のバックアップではStandardを選ぶ。

 次に、バックアップ元のファイルを1つまたは複数のディレクトリーから選択する。圧縮モードはZipまたはZip64のいずれかだが、バックアップデータが4GBを超えると予想される場合はZip64にする。あるいは、サイズを指定し複数のファイルに分割する。バックアップは、安全のために暗号化する。次に、ワイルドカードを使って、バックアップすべきファイルだけを抜き出す、またはバックアップしないファイルを除外するフィルターを作る。そして、前処理のスクリプトと後処理のスクリプトを選択する。たとえば、できたバックアップアーカイブをrsyncで転送するスクリプトや、CDに焼くスクリプトなどがある。すべてのパラメーターを設定したら、バックアップジョブを保存する。

 バックアップは、ジョブ単位またはグループ単位で可能。1つのバックアップジョブまたはバックアップジョブのグループを選び、インクリメンタル、ディファレンシャル、フルのいずれかのバックアップモードを指定する。バックアップが完了するとアーカイブができており、アーカイブにあるファイルを(展開せずに)見ることもできる。

 復元も簡単だ。アーカイブを指定してすべてを復元することも、論理ビューでファイルやフォルダーを見ながら個別に復元することもできる。

 バックアップの予約も可能だ。これには、cronジョブを作り、run_tui.shスクリプトを利用する。このスクリプトはareca.shスクリプトとともに展開されているはずだ。スケジュールジョブの作成など、Arecaの使い方の詳細は、解説を見てほしい。

Cory Buford
2008年12月10日 05:07PM 更新