Template Changer
Microsoft Wordをよく知らなかった頃、テンプレートの変更や結合を試みて文書を壊してしまうことがよくあった。もう10年以上も前のことだが、そのトラウマから Template Changer エクステンションを扱うとき、私はかなり神経質になった。OpenDocument Formatはマークアップ言語だからWordの旧型バイナリー形式より原理的に壊れにくいということはわかっていても、それでもテンプレートの変更は軽率な行為に思えてしまうのだ。
だが、私の心配は杞憂だった。Template Changerは何ごともなく動き、ファイルをまとめて変換するときにそれ相応の注意が必要なだけだった。
Template Changerを利用するときは、メニューから「ファイル」→「Templates」→「Assign Template」と進む。すると、2つのオプション、つまり現行文書のテンプレートを変更する、ディレクトリーを指定してそこにあるすべてのファイルに同じテンプレートを適用するというオプションが提示される。テンプレートの一括変更を選択した場合は、適用するドキュメント書式を選択し、問題の発生を避けるために、変換したファイルを置くフォルダーを設定する。そうしておけば、たとえ問題が発生しても元のファイルは残っている。予測できるように、サブディレクトリーのファイルも一括処理するというオプションがある。このオプションを選択するときは、変換先のフォルダーにソースフォルダーのサブディレクトリーを指定することはできない。
Template Changerで一括処理したファイルを初めて開くとき、スタイルの定義がテンプレートと一致しないというメッセージが表示される。元のスタイルに戻すかという質問に「いいえ」と答え続行する。これ以降文書が開くまで、質問はない。
1.xバージョンのWriterには同種の機能があり、当時盛んに宣伝されていた。Template Changerは、その機能の嬉しい復活だ。
まとめ
Writerには、段落レベルを超えて機能するエクステンションを開発する余地がある。たとえば、気の利かないオートフォーマット機能を使わずに、本当の表スタイルを作るとか、テキスト枠をページスタイルの永続的なパーツにするといったことが望まれる。
しかし、ここで紹介したようなエクステンションは、Writerのデスクトップパブリッシング機能を強化する上でよい出発点となる。自分で一つひとつ書式設定したいという人はこうしたエクステンションによってスタイルとテンプレートを使うことの重要性に気づかされるだろうし、すでにこうした進んだ機能を使っている人はそうした使い方に確信を持てるようになるだろう。誰から見てもWriterを使いやすくし面倒な仕事を少し減らしてくれるエクステンションだ。
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Bruce Byfield コンピューター・ジャーナリスト。Linux.comに多く執筆している。
