|
8年前から開発が続く軽量WebブラウザーDilloは、GNU/Linux用ブラウザーの中で常に最速を競っており、その速さはGoogleのChromeも簡単には追い越せないほどだ。しかも、先月リリースされたバージョン2.0はさらに速くなっている。そのミニマリズムも機能上の制約も、パフォーマンス最優先なら受け入れられるかもしれない、と思ったのだが、そうでもなさそうだ。
バージョン2.0はソースコードの形で提供されている。ほかに、Debian、RPM系ディストリビューション、OpenMoko向けのパッケージも用意されている。インストールには、Dilloがウィジェットセットとして利用しているFast Light Toolkitもインストールする必要がある。こちらは、お使いのリポジトリーから入手できる。なお、Dilloのダウンロードページ上にあるパッケージには静的にリンクされている。
基本機能
Dillo 2.0の外観は旧版とほぼ同じだ。実用主義で貫かれており、旧版同様、2.0でもファイルメニューと7つのボタンを持つツールバーのほかには、数個のアイコンがウィンドウに散在するだけ。左上にURL欄の文字を消去する赤い×、右上には検索エンジン(デフォルトはGoogle)を開く虫眼鏡、右下には画像表示の有無を切り替えるボタンと現在表示しているページに含まれている構文エラーの数を示すボタンがあり、これをクリックするとエラーの詳細を示すサブウィンドウが開く。
|
| Dillo 2.0 |
そのほかの機能は右クリックメニューに隠されている。メニューの内容はクリックする場所によって変わり、リンクや画像の上ではブックマークやコピー、ページ上ではソースの表示またはFirefoxに似た検索ダイアログの呼び出し、進むまたは戻るボタンの上では閲覧履歴などとなっている。こうした機能はキーコマンドからも使える。だが、実際によく使う機能はブックマークのリストぐらいだ。
構成オプションは、ウィンドウのどこを探してもない。フォント、デフォルトの背景色、デフォルトのダウンロードディレクトリー、スタートページなどは、/etc/dillorcで設定するのだ。特定のアカウントの場合にだけ構成を変更したいときは、/etc/dillorcをそのアカウントのホームディレクトリーの.dilloフォルダーにコピーし、パーミッションを変更して編集する。
バージョン2.0はプラグインを使ってクッキーを扱う。このプラグインの構成ファイルはホームディレクトリーの.dillo/cookesrcで、出荷状態ではDEFAULT DENYというエントリーが1つあるだけだ。このデフォルトをACCEPTまたはACCEPT_SESSIONに変更することができる。後者はサイトごとの設定で、1行に1つずつ記述する。
こうした手作業による操作は、FirefoxやKonquerorなどの一般的なブラウザーを使っている人には若干の慣れが必要だろう。しかし、数分もあれば覚えられるはずだ。キーコマンドを覚えるのはちょっと難しいかもしれないが。
