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Zimbra Collaboration Server Open Source Edition:前途有望なローエンド・パッケージ

2008年11月10日 10:59 Steven J. Vaughan-Nichols 1 2

 本格的なオープンソースのコラボレーション・サーバを探している方には、Yahoo!のZimbra Collaboration Suite(ZCS)をお勧めしたい。ZCSは、AJAXによるWebベースの管理インタフェースおよびユーザ・インタフェース、さまざまな便利なグループウェア機能、および電子メール・インポート機能を備えたWeb 2.0の電子メール/グループウェア・サーバである。

 ZCSには5つのバージョンがある。今回試したOpen Source Editionは、他のバージョンと比べて機能に制約があるが、純然たるオープンソースのソフトウェアだ。

 Zimbraによれば、すべてのエディションはMac OS Xと各種Linuxプラットフォーム、たとえば、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)、Fedora、Ubuntu、Debian、Mandriva、SUSE Linux Enterprise Server(SLES)、rPath(ソフトウェアアプライアンスISOイメージ)、VMware(認定仮想アプライアンス)で動作する。

 インストールはあっという間に終わった。本格的なサーバアプリケーションでこんなことはほとんど記憶にない。複数のパーツで構成されるソフトウェアだが、インストールは1ステージで行われる。多くのUnix、Linuxアプリケーションもそうだが、Zimbraは実際には複数のアプリケーションの寄り合いだ。Webアプリケーションサーバ用のApache Tomcat、電子メール転送エージェント(MTA)用のPostfix、ウイルススキャン用のClam AntiVirus、スパムフィルタリング用のSpamAssassinおよびDSPAM、ユーザ認証用のOpenLDAP、ユーザ設定/メッセージデータ保存用のMySQLから構成される。

 他にも一般的なLinuxユーティリティをいくつかインストールする必要がある。まだセットアップが済んでいないと思われるのは、cURL(URL構文を使うファイル転送用シェルツール)、fetchmail(リモートメール転送ユーティリティ)、Libidnライブラリ(多言語電子メールアドレス処理)だ。

 サーバのハードウェア要件として、Zimbraは2GHz以上の64ビット版プロセッサと2GB以上のRAMを推奨する。ハードディスクの最小要件は15GBだが、現実にはこれでは足りない。ユーザ用の電子メールストレージについて具体的な要件はないが、私は1ユーザあたり最低でも500MBをお勧めする。多すぎると感じるかもしれないが、大きなファイルを添付したままメッセージをサーバに残すユーザが増えているため、これが妥当な数字である。

 ここで、初めて不安になった。このデフォルトのインストール構成で、すべての負荷を1システムで処理できるのだろうか。それはつまり、多くのアプリケーションが、常に高速に動作するために単一システムを頼るということだ。私だったら、少なくともデータベースとストレージの機能をアプリケーションサーバと電子メールサーバから分離する。どうやらZimbraもこの点は考慮したらしく、アカウント数が100を超える場合にRAID 5の使用を避けるように推奨している。なぜか。その人数になると、ディスクへのアクセスが殺到するため、パフォーマンスが目立って悪化する可能性が高いからだ。RAID 5ストレージ翻訳記事)を使う単一システムには負荷が高すぎる。もちろん、クラスタ化でこの種類の負荷の問題は軽減できるが、クラスタ化機能や高可用性サポートは商用エディションでしか提供されない。

 テストに使ったシステム ─ 2台のHewlett-Packard Pavilion a6040nデスクトップ(1.86GHz Intel Core 2 Duo E6320プロセッサ、2GB RAM、320GB SATAドライブ)─ で、Zimbraは軽快に動作した。ただし、最高でも20人未満のユーザしか使用しない軽めの負荷でのテストである。

 非常に活発で役に立つZimbraフォーラムがあることも、小規模なビジネスやグループにとってプラスだ。メーリングリストやフォーラムを頼るのは泥縄式のやり方だが、Zimbraの場合これで間に合う。フォーラムは活発で、質問を投稿するとZimbraのスタッフやZimbraに詳しい熟練ユーザからすぐに返事がある。

最終更新:2009年01月10日 17:07