Zimbraを実際に動かしてわかったのは、システム管理が実に簡単なことだ。Webベースの管理インタフェースのおかげで、ユーザやシステム共通デフォルトを簡単に設定できる。たとえば、.exeファイルが添付されたメールを受信した場合に自動的にバイナリのゴミ箱に振り分けるように設定できる。
また、Outlook 2003(およびそれ以前のバージョン)とZimbra Connector for Outlookの連携も良好に機能した。ただし、Outlook 2007では機能しなかった。ベータ版のConnectorはこの問題に対処したというが、あまりうまく動作しない。いずれにしても、Connector for OutlookとConnector for Apple iSyncは商用バージョンのZimbraでしか使用できない。
もちろん、Zimbraが望んでいるのはWebベースのZimbra Desktopクライアントをユーザが使うことである。このAJAXベースの電子メール/予定表アプリケーションはWindows、Mac、Linuxで使用できる。このクライアントは見栄えがよく使いやすいが、私ならEvolutionなどのスタンドアロンの電子メールクライアントを使う方を選ぶ。フリーのZimbra Collaboration Suite Evolution Connectorを使ってEvolutionと接続できるが、ZimbraとEvolutionはどちらも電子メールにPOP、SMTP、IMAP、予定表にWebcalをネイティブでサポートするので、このコネクタがなんのためにあるのかはわからない。
また、Open Source Editionにはバックアップと復元のユーティリティも含まれない。Zimbraを実務用に検討する場合、これは大きな減点だ。他のエディションにはこの機能がある。
ZimbraのOpen Source Editionは、Yahoo! Public Licenseに従ってリリースされる。このライセンスはMozilla Public Licenseの変種であり、Open Source Initiativeはオープンソースライセンスと認めていない。この違いはほとんどのユーザには大きな意味はないが、オープンソースライセンスが公式なものであることにこだわる人は要注意だ。
全体として、Open Source EditionはZimbraを試すには良い方法だ。バックアップやクラスタ化がサポートされていないことからビジネスユースにはお勧めできないが、商用バージョンは十分なパフォーマンスを発揮すると思われる。長所は多いが、Open Source Editionが機能限定試用版に近いのはもどかしい。
Steven J. Vaughan-Nicholsは、PC用オペレーティングシステムとしてCP/M-80が選択され、2BSD Unixを使うことがクールとされた時代から、テクノロジおよびそのビジネス利用についての執筆活動を続けている。
