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Linuxの水準を引き上げたUbuntu Intrepid Ibex

2008年11月10日 11:00 Jeremy LaCroix 1 2
ubuntu_thm.png

 新たなUbuntuがリリースされるたびに、ほかのLinuxディストリビューションを見る目が厳しくなる。最新のUbuntu 8.10(コードネームIntrepid Ibex)が注力しているのは、モビリティと3Gネットワークのサポートだ。高速で安定したリリースというのがIntrepidに対する私の印象だが、小さな問題がいくつか見受けられ、まだ完全とはいえない。

 ここでは、64ビット版のIntrepidをデスクトップとノート(Gateway製M-7315u、Pentium Dual Core T3200 2GHzプロセッサと4GBのDDR2 RAMを搭載)の両方のマシンにインストールした。インストール時のオプションは以前とほぼ同じだが項目が1つ追加されている。ライブCDのインストーラは変わっていないようだ。よりシンプルなテキストモードのインストーラを使いたい人のために、別のCDも用意されている。新たに追加されたのは「create a USB startup disk」(起動用USBメモリを作成)というオプションで、インストール環境の「System」→「Administration」メニューの下にある。このオプションを使えば、USBメモリにUbuntuをインストールできる。USBメモリへのインストールは以前から可能だったが、そのためのユーティリティが導入されたことで作業がずいぶん楽になった。インストールにかかった時間は、ノートPCで10分ほど、USBメモリで15分だった。

 この最新版のUbuntuでは、デスクトップマネージャも進化している。今回、UbuntuにはGNOME 2.24が、KubuntuにはKDE 4.12、XubuntuにはXfce 4.4.2がそれぞれ採用されている。Xorg 7.4とLinuxカーネル2.6.27はすべてに共通だ。アプリケーション群も更新されており、Firefox 3.03、Pidgin 2.5.2、Rhythmbox 0.11.6などが収録されている。

ubuntu1_thumb.jpg
Ubuntu 8.10(Intrepid Ibex)

 デスクトップテーマは、Ubuntu 8.04で追加されたHuman Murrineがデフォルトになっている。8.04のデフォルトテーマからの大きな変化はないが、ウィジェットやボタンがすっきりして色鮮やかになった。今回のリリースで予定されていたデスクトップテーマの刷新は、実現されなかったことになる。Humanテーマも悪くはないのだが、そこから脱却しきれていないのは残念だ。ありがたいことにUbuntuコミュニティがこの最新リリース用にいくつかの代替テーマ(Dust、Kin、New Wave)を作成してくれているが、いずれもデフォルトの環境には含まれておらず、標準のリポジトリからcommunity-themesというパッケージを入手しないと利用できない。ルック&フィールについては、KubuntuがIntrepidファミリのなかで最もカスタマイズ性が低い。色合いが少し変わっているほかはvanillaフレーバーのKDE 4.1ライブCDとほとんど同じで、ログイン画面のカスタマイズさえ行われていない。

 モビリティに関するUbuntuの新機能は、私のノートPCでは期待どおりの働きを見せてくれた。内蔵の無線ネットワークアダプタに始まり、オーディオ、ボリュームキー、ビデオカードに至るまでの全デバイスが正しく検出され、初回のブートから問題なく動作した。ハイバネーションやサスペンドも正常に機能した。パフォーマンス面についても、ノートとデスクトップの双方で軽快に動作し、前のバージョンと同等かそれ以上の処理速度だった。

 Network Manager 0.7にも進歩が見られる。この最新版では、ログインを行わなくても(ゲストセッションで)インターネットに接続できるほか、3G(GSM/CDMA)、PPP、PPPoEをはじめとする接続がサポートされている。

 さらに、Dynamic Kernel Module Support(DKMS)が導入されている。Dellによるこのフレームワークは、新しいカーネルのリリースに伴うカーネルドライバの再構築を自動化することができる。これにより、対応する制限付きドライバのパッケージがリリースされる前に更新されたカーネルをインストールして問題が発生する、といった状況は回避されるはずだ。

 Kubuntuでは、今回のIntrepidになってKDE 3.5.xのサポートが打ち切られている。個人的にはKDE 4.1のほうが好みだが、KDE 3のシンプルさと実績のある安定性を重視するユーザは取り残されてしまうことになる。KDE 3を使いたい人にはユーザの手によるリポジトリがあるが、正式なサポートではないため、いつまで使えるかわからない。KDE 4もインストールしておくに越したことはないだろう。Intrepidでは、KDE 4.1が安定した動作を見せていることも心強い。

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最終更新:2009年06月24日 13:59
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