MantisがTracより1歩進んでいるのが、日付や担当者、チケットがアクティブかどうかに応じてバグを確認するときだ。目的の列をクリックすることで、リストを並べ替えることができる。ただ、このインタフェースで1つ残念なのが、バージョン順でバグを並べ替えることができない点だ。詳細検索の機能を使って特定のバージョンのバグを検索することはできるが、それぞれ異なるバージョンの2つのバグを比較することはできない。また、少々残念な点がもう1つある。wikiやソース管理ソフトウェアとの連携機能がデフォルトで備わっていない点だ。
Mantisをwikiと連携させるには、両者のいくつかのソースファイルを管理者が修正する必要がある。Mantis Projectのwikiには、DokuWikiとの連携方法について説明したページがあり、必要なPHPコードも掲載されている。DokuWikiとの連携は、これをコピー&ペーストするだけで実現可能だ。一方、TikiWikiとなると、話は少々厄介だ。Mantisの機能紹介のページには、TikiWikiとの連携が可能とあるのだが、MantisとTikiWikiのどちらのサイトを隅々まで見ても、関連する情報は見つからなかった。そして、SourceForge.netのCVSのログでようやく答えが見つかった。Mantisとの連携機能は2004年にTikiWikiから削除されたとのことだ。
SVNなどのソース管理との連携なら、手順はずっと単純だ。対象となるソース管理の特別なビルドを管理者が作成する必要はない。ただし、たとえばSVNであれば、カスタムフックを作成する必要はある。そうすれば、SVNのログに基づいてMantisにチケットを自動的にクローズさせることが可能となる。
Twitterの更新やメールによる通知などの珍しい機能をMantisで利用するのは多少の手間がかかるが、ソース管理やwikiとの連携といった機能を導入するのは難しくはない。Mantisの開発チームは、次のメジャーリリースとなるMantis 1.2(リリース予定日は不明)で、こうした作業に伴う手間の軽減を目指している。プラグインを簡単に利用できるようになることで、開発者にとっても、利用する側の管理者にとっても、使いやすくなるはずだ。
Mantisは非常に優れたバグ管理システムだ。ロードマップを見る限り、次のメジャーバージョンはさらに期待が持てそうだ。
