こんな時期だからこそカスタマを大切に
最後に、こうした時期であればこそより重要となる、極めて基本的な原則に触れておこう。それはAsay氏の語る「真に大切にすべきは既存のカスタマです」という見解だ。「カスタマは簡単に心変わりするものですが、同時にそれは最悪の事態も意味します。ベンダにとって確実な収益をもたらすのは、カスタマという存在に他なりません。既に手の内にあるものを逃さないようにし、それらを対象とした更なる販売努力を試みるべきです。当分の間、新規カスタマの獲得はより難しくなるでしょう」
オープンソース系ベンダにとって最も重要なことは、物事には必ず終わりが来ると心得て、状況に流された軽挙妄動を慎みつつ困難な時期を乗り切ることである。Asay氏の言葉を借りれば、「パニックに陥ってはいけません。手堅い事業展開をしてきたベンダであれば、安易に従業員の解雇という非常ボタンに手を伸ばす必要はないことに気づくはずです」ということになるだろう。
Keith Wardは、テクノロジ分野に関するフリーランスのジャーナリストとして活動している。
