そのほか、PC/OSの特徴として、Java Runtime Environment、Adobe Flash Player、プロプライエタリーのマルチメディア・コーデックが搭載されている。「利用者に優しい」を自称するディストリビューションはほかにもあるが、その多くは理念への固執や法律上の制約で、こうしたソフトウェアを搭載していない。しかし、自分でインストールできない小規模利用者にとって、それが大きな悩みの種になることがある。
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| PC/OSのアプリケーションメニュー |
しかし、PC/OS OpenDesktopの「利用者に優しい」という看板にいつわりはない。完璧ではないかもしれないが、コンピューターに馴染みのない人でも一人でインストールし使うことができるだろう。最新のWindowsオペレーティング・システムでもこれほどではあるまい。その上、大概のディストリビューションはより多くのソフトウェアを搭載しようとDVDに切り替えている中、PC/OSは1枚のCDに収まるのだ。PC/OSは利用者が本当に必要とするプログラムだけを搭載することでスリム化を果たしている。簡潔性は、利用者に優しいソフトウェアを設計する際の健全なる原理である。
PC/OSは、試用中、淡々と動いた。Webの閲覧、インスタント・メッセージング、文書作成、マルチメディアの再生などといった日常的な作業を行ってみたが、障害もなければ問題もない。追加の設定作業もソフトウェアのインストールも必要なかった。試用中に発生した問題はなかったが、PC/OSについて質問することのできるフォーラムもある。
PC/OSには注目すべき新しいソフトウェアは何も含まれていない。しかし、それはPC/OSの目標ではない。これまでLinuxを使ったことのない人が試しに使ってみようと思ったときの優れた最初の一歩となることこそがPC/OSの目標なのだ。PC/OSは、そうした人たちに、Linuxがどれほど簡単に使えるかを見せてくれるだろう。
Preston St. Pierre フレーザーバレー大学(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)でコンピューター情報システムを専攻する学生
