米Sunが「OpenSolaris 2008.11」をリリース、東芝ノートPCに事前インストールへ

 米Sun Microsystemsは12月10日(米国時間)、オープンソース版Solaris OSの最新版「OpenSolaris 2008.11」をリリースした。Sunはまた、東芝と提携し、東芝がノートPCにOpenSolarisを事前インストールすることも発表した。

 最新版は、ファイルシステムZFS向けグラフィカルインターフェース「Time Slider」を搭載、一般ユーザーがZFSの各種機能を容易に利用できるようにした。レポジトリを一新し、コミュニティ機能を集めたcontrib、開発者向けのdev、ソフトウェアやプラグインを集めたextraなど、5種類のレポジトリを用意した。「GNOME 2.24」を採用、「Firefox 3」「Songbird」「OpenOffice.org 3」などのアプリケーション、「NetBeans 6.5 IDE」「Eclipse IDE」などを利用できる。

 データセンター機能としては、インストールをサポートする新機能「Automated Installer」を搭載、1つの設定を複数のシステムに適用できるようになった。ストレージフレームワーク「Project COMSTAR」により、OpenSolarisホストをSCSIデバイスとして設定できるという。

 ハードウェアでは、米Intelの「Xeon」、次世代アーキテクチャ「Core i7」(開発コード名「Nehalem」)に対応する。米Advanced Micro Devices(AMD)の次世代プロセッサ「Shanghai」(開発コード名)の新機能にも対応予定。

 最新版は、ProductionとEssentialsの2バージョンから選択できる。次期版「OpenSolaris 2009.04」は2009年4月にリリース予定という。

 またSunは東芝と提携し、東芝がOpenSolarisをプリインストールしたノートPCを提供する計画も発表した。2009年の初めにも米国で発売となる見込みという。

米Sun Microsystems
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「OpenSolaris」ダウンロード
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