米Adobe、Linux版「Adobe AIR 1.5」をリリース

 米Adobe Systemsは12月18日(米国時間)、自社リッチインターネットアプリケーション(RIA)の実行環境「Adobe AIR 1.5」のLinux版、それにソフトウェア開発キット(SDK)をリリースした。同社Webサイトよりダウンロードできる。

 Adobe AIRは「Adobe Flash Platform」の主要コンポーネントで、グラフィック機能、OS機能へのアクセスなどを特徴とする。Web開発者はこれにより、HTML、JavaScript、ActionScript、Flexフレームワークを利用して、Webブラウザ外でも動くアプリケーションを作成できる。

 AIR 1.5は、WebKit HTMLエンジン、最新のWebKitのJavaScript変換ツール「SquirrelFish」などを特徴とする。カスタムフィルタ/エフェクト、3D変換など「Adobe Flash Player 10」の機能をサポート、法人向け機能として暗号化データベースも搭載した。

 11月にWindows版とMac版がリリースされており、今回「Fedora 8」「Ubuntu 7.10」「openSUSE 10.3」の3種類のLinuxディストリビューションに対応した。SDKを利用して、Linux、Mac、Windowsで動くアプリケーションを開発できるという。

 なお、AdobeはAlpha Labsで、64ビットLinuxに対応したFlash Player 10のアルファ版を公開しているが、AIR 1.5のLinux版では、64ビットLinuxにネイティブで対応していない。

米Adobe Systems
http://www.adobe.com

「Adobe AIR 1.5」Linux版ダウンロード
http://get.adobe.com/air/