企業のスパム対策に追加するツールとして有益なBRBL
いっそのこと、巨大な大砲などで完全武装してスパマーと一戦交えたいと考えているネットワーク管理者もいるかもしれない。だが、世界中に分散したスパマーが相手では、武力行使は難しいし、莫大な費用がかかる。それに、武装が認められない国もある。そこで、代わりに利用することになるのが、SpamAssassinなどのツールだ。あるいは、プロプライエタリで商用のスパム対策システムという選択肢もある(フリー/オープンソース・ソフトよりもそちらの方が好みなら、だが)。それに加えて、RBLなどによるスパム送信の検出手法を利用して、自社のネットワークに入る前の時点でスパムを遮断することができる。
Drako氏によると、Barracuda社では、リストからの削除を要求するためのページを用意し、BRBLのデータベースにIPアドレスが誤って登録されてしまった人や、リストに載る原因となった問題点を解決した人をサポートするための専任のスタッフを置いている。スパム対策をビジネスとして手がけるうえでは、こうした顧客サービスにかかるコストはとりわけ大きいが、同社では、現在のみならず今後にわたって、その面にも費用を投じていきたいという。Barracudaがこうしたフリーのサービスを提供する動機や、出費に見合うだけの新たなビジネスにつながる見込みがあるのかどうかについて、Drako氏に直接尋ねてみたところ、こんな答えが返って来た。
「これ自体で採算が合うのかどうかはまだわからないが、おそらく大丈夫だと思う。数字で測るのは簡単ではない。なぜならこれは、コミュニティに対する我々からのほんの感謝の気持ちだからだ。我々はオープンソース・ソフトウェアの利用でさまざまな恩恵を受けている。オープンソース・コミュニティにお返しをすることが重要だと、私は常に感じてきた。当社では、さまざまなプロジェクトに寄付を行い、さまざまなプロジェクトを支援している。社内には、オープンソース・プロジェクトにフルタイムで関与しているエンジニアも4~5人いる。コミュニティに還元を行うというのは、当社の基本的な姿勢だ」。
