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地域住民に対する公共の地理情報システム(GIS)のオープン化とその意義

2009年01月07日 10:32 Marco Fioretti 1 2 3

 オープンソース系の地理情報システム(GIS:Geographic Information System)は、既に多くの行政組織によって採用されており、専用のWebサイトを介して地域住民に各種の地理情報を提供するという用途や、オフィシャルな高精度GISデータベースに対する情報の追加プロセスを一部オープン化して、その種の作業を一般市民の手によるデジタルマップ上のマウス操作にて行うという用途に供されている。

gis1_thumb.png
ミネソタ州のOpen Burning Permit Online Service

 例えばミネソタ州の天然資源局(DNR:Department of Natural Resources)は、地域住民が廃棄木材を焼却する正確な場所を申請するシステムとして、Open Burning Permit Online Serviceというサイトをオンライン公開している。この種の申請を当局が許可するにあたっては実行場所に関する正確な情報が不可欠だが、同システムの場合は、申請された時間帯や気象条件その他の要件も総合した上での判定をソフトウェア的に行い、延焼の危険性があると判断された場合は自動的に却下する機能が実装されているのだ。このWebサイトでは可能な限り高解像度の地図情報を表示するようになっており、目的とする住所を入力すると該当地域の地図が表示されるので、最終的にユーザは、申請したい焼却地までズームインした上で正確な場所をクリックにて指定すればいい。

gis2_thumb.png
ミネソタ州の標識タグ報告サイト

 このシステムは、大きく分けて3つの直接的なメリットを有している。つまり、申請する当人にとっては消防署に出向いて申請する手間と費用を節約でき、地域コミュニティにとっては、許可システム全体のコンピュータ化による経費節減がもたらされ、また防災面での信頼性も高まるということだ。特にこのシステムの場合、許可された焼却予定地は即座に独立したデジタルマップ上にて一括表示されるようになっており、DNRの職員であるSteve Lime氏は、「今現在、誰がどの場所で焼却を行っているかをリアルタイムで確認するというのは、従来は不可能な操作でした」と説明している。

 その他にもDNRが運営している同様のシステムとして、標識タグの付けられた魚をキャッチした場所を報告するためのWebサイトが存在する。これは湖や河川における正確な発見位置をクリックにて指定可能な倍率にまで地図をズームインしてから、標識タグに記されていたコードその他の情報を入力するという仕組みだ。またこのWebサイトは、Webベースの地理情報システム(GIS)を自然生物の追跡活動に応用した最優秀の事例であるとして、Organization of Fish and Wildlife Information Managersという組織から表彰されてもいる。

最終更新:2009年03月09日 17:07