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不定期に接続するモバイルクライアントの自動バックアップを可能とするBox Backup

2009年01月16日 10:14 Cory Buford 1 2 3 4

 特定の時刻にファイルの自動バックアップを行う中央管理型のマネージメントソリューションは確かに便利だが、重要な業務ファイルを収めたラップトップを脇に抱えて頻繁に出張をするというタイプの人間にとってはそれほど役に立たないはずだ。そうした場合に検討すべきツールが、暗号化リンクを介してラップトップからバックアップサーバへの直接的なファイルバックアップを実行するBox Backupである。

 Box Backupのバックアッププロセスはサーバ主導型ではなく、ラップトップその他のクライアントによるバックアップサーバへの接続に応答して、必要な処理が自動で開始されるという方式で機能する。こうしたBox Backupのバックアップでは、SSL(Secure Sockets Layer)を用いて暗号化されたデータがバックアップサーバのディスクに直接書き込まれるため、ファイルのセキュリティも確保されるようになっており、また通常行われるスナップショット型のバックアップだけでなく、サーバ接続中に各ファイルに生じた個々の変更を継続的にバックアップする機能も有している。そしてなにより、Box Backupはフリーで利用できるのだ。

 Box Backupの最新バージョンは0.11rc2だが、安定リリースは2006年に公開されたバージョン0.10のままである。ただし後者のバージョン0.10では2GB以上のファイルを扱う際にエラーが生じるが、それでも開発陣からは、サイズ2GB以下のファイルをバックアップするという条件付きで、安定リリースである同バージョンの使用が推奨されている。

 Box Backupではrsyncコマンドと同様に、個々の変更に対するデータの継続的なバックアップが行えるが、再同期用スクリプトが作成不要である点がrsyncとは異なっている。またBox Backupはバックアップデータを複数のディスクやボリュームに分散させるRAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)処理にも対応しており、その動作環境としては、OpenBSD、Linux、Windows(クライアントのみ)、FreeBSD、Solaris、NetBSD、Darwinといった多数のプラットフォームにて利用可能だ。

 先に触れた最新版の0.11rc2リリースも動作的には安定しているのだが、開発陣の説明では機能的な完成には至っていないとのことである。例えば現状では、発生源の解明されていないエラーがいくつか残留しており、その一部はドキュメント化もされていないのだ。なお開発陣は現在、データセットを古いバージョンに復元する操作を簡単化するために、操作性に優れた形式にてテープセットへのバックアップをエミュレートする機能の実装も計画中とのことである。

最終更新:2009年03月18日 17:07