iKog
最後に紹介するiKogは、先のTasqueやGto-doとはかなり趣を異にした予定リスト管理ツールである。それと言うのもこのツールは、グラフィカルインタフェースを有さないだけでなく、Getting Things Done(GTD)という手法に簡易的に準じた時間管理を行うよう設計されているのだ。ここでのタスク登録は、締め切り日と優先順位に加えて“コンテクスト”という指定をするが、その機能自体は同種ツールにおけるカテゴリと大差なく、こうしたコンテクストの名称については、個々のタスク登録時に同じ情報入力を繰り返す無駄を省けるよう、略号設定ができるようになっている。こうして登録したタスク群については、プロジェクトへの割り当てという形によるグループ化が可能だ。またiKogはノート情報を追加する機能もサポートしているが、複数ユーザで予定リストを共有するような場合は、パスワードによる暗号化を施せるようになっている。
iKogというプログラムは単一のPythonファイルのみの構成となっており、そのインストールにあたって特別な操作は必要としない。具体的には下記のようなコマンドライン操作によって、ダウンロードしたファイルの展開後にPythonインタープリタによる実行を指定するだけである。
wget http://www.henspace.co.uk/ikog/app/ikog.zip unzip ikog.zip chmod 700 ikog.zip python ikog.py
これから初めてiKogを扱うというユーザの場合、最初のうちはHELPコマンドによるマニュアル表示のお世話にならざるを得ないだろう。その他の情報源としては、同プロジェクトのWebサイトに用意されている「Getting started」などのドキュメント類や、Dmitri Popov氏の手により分かりやすく書き起こされたiKog操作法の解説記事も参考になるはずだ。
まとめ
以上、本稿で紹介した3つの予定リスト管理ツールの存在を知った読者諸兄は、はたして自分はどれを使えばいいのかという疑問にさいなまれていることだろう。例えばオンラインを介したRemember the Milkとのデータ同期を行うなら、候補に上るのはTasqueだが、機能的な充実度を求めるならGto-doということになる。またiKogに関しては、GTD型の時間管理メソッドに馴染んでいるユーザにとっては非常に強力なタスク管理システムとして機能するはずだが、まったく体系の異なる操作用コマンド群をマスターしなければならない点がネックとなるだろう。逆に、テキスト操作オンリーのアプリケーションでも意に介さないというユーザであれば、一度試してみることを是非ともお勧めしたい。
最終的にどの候補を選択するにせよ、これらすべてに共通して1つ言えることは、こうしたタスク管理ツールの活用が予定リスト管理の簡単化と生産性の向上とをもたらしてくれるであろうということだ。
Kurt Edelbrockは大学生であると同時に、テクノロジ関係のジャーナリストおよびブロガーとしても活動中で、オープンソースに関係する様々な記事を執筆しつつ、某マンモス公立大学のコンサルタントも努めている。
