FastMailMergeには少々不安定なところがある。新規ドキュメントを作成する場合、前回の差し込み印刷用のドキュメントが開いたままになっていると、クラッシュを起こす。だがもっと問題なのは、データソースがスプレッドシートに限られており、ほかの差し込み印刷機能であれば使えるアドレス帳やデータベースに対応していないことだ。さらに、複数のコピーを1つのファイルに出力する場合は、事前にデフォルトの印刷設定を調整する必要がある。
とはいえ、こうした問題はいずれも対処が可能であり、影響を被るユーザはおそらく少数だろう。FastMailMergeの存在は、一介のフリーソフトウェアプロジェクトが7年かけても成し得ないほどの成果、つまり95%のユーザが満足できる使いやすい差し込み印刷の方法をOpenOffice.orgにもたらしたという点で非常に貴重である。これほどの実績は希有であり、差し込み印刷を利用するならFastMailMergeは必須のエクステンションといえるだろう。
Bruce Byfieldは、日頃からLinux.comに寄稿しているコンピュータジャーナリスト。
