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リモートファイルシステムを使ってRAID-1を構成できるChiron FS

2009年01月28日 09:43 Ben Martin 1 2 3 4

まとめ

 Chiron FSの使用時には、カーネルの展開済みソースファイルすべての削除に相当な時間がかかった。耐えられないほどの長さではないが、その時間の差は歴然としている。一方、カーネルのtarballを展開するのに要した時間は、2つのローカルファイルシステムで構成されたChiron FSの使用時で通常の2倍ほどであり、ファイルの展開と書き込みの場合はChiron FSによるパフォーマンスのオーバーヘッドはそこまで大きくならない。また、Chiron FSにおける書き込みでは常にディスクへの書き込みが2回必要になるため、Chiron FSによるtarball展開の速度が大幅に向上することもない。ただし、Chiron FSの一方のファイルシステムをNFSマウントした場合は、NFSサーバによる書き込みの遅さがかなり効いてくる。

 現行のChiron FSでは、特定のレプリカを書き込み専用にできるはずのコロンオプションが働いていないようだ。この機能が有効になればNFSサーバからの読み取りを避けるように指定できるので、読み取り時のネットワークトラフィックの増加を防ぎ、書き込み時のパフォーマンス低下を抑えることができる。現状のNFSのパフォーマンスに不満がなければ、Chiron FSを使っても動作速度が大幅に低下することはないので、ファイルシステムの可用性の向上とハードウェアの故障に対するある程度の備えがわずかなコストで可能になる。

Ben Martinは10年以上前からファイルシステムに携わっている。博士号を持ち、現在はlibferris、各種ファイルシステム、検索ソリューションを中心としたコンサルティング業務に従事。

Linux.com 原文(2008年6月11日)

最終更新:2009年03月30日 17:07
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