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IE向けサイトをFirefoxで表示可能にする「IE Tab」

2009年02月02日 09:30 森川拓男 1 2

 Firefoxは、Webページの閲覧に関してInternet Explorer(以下、IE)の数倍速いと言われる軽快なタブブラウザだが、残念なことにきちんと表示できないページも存在する。中でも多く見られるのが、IEでなければ閲覧すらできないものだ。例えば、Yahoo!動画やGyaoなどの動画サイトで「お使いの環境では、動画をご視聴いただけません」といったメッセージが出てしまい、肝心な動画の視聴ができない。その際、いちいちIEを立ち上げるのも面倒だし、IEからFirefoxへ乗り換えた人などは、そのためだけにIEを起動させたくないという場合もあるかもしれない。しかし、IEでないと、うまく表示されないのだから仕方がない。あきらめて、そういう時だけIEを立ち上げているFirefoxユーザーも多いのではないだろうか。

 実はFirefoxには、そういう時のためのアドオンがある。これさえ使えば、いちいちIEを立ち上げずともすむのだ。そのアドオンとは、「 IE Tab 」。このアドオンを組み込むことで、FirefoxでIEのレンダリングエンジン(描画エンジン)を利用することができるようになる。これによって、IE用に最適化されたWebサイトも問題なく閲覧できるといういわけだ。今回は、このIE Tabについて紹介したい。

 同様の目的を持つアドオンに「IE View」というものもあるが、こちらは新規ウィンドウでIEを開く拡張機能。IE Tabを使うと、同じウィンドウ内のタブで開くことができるので、こちらのほうが使い勝手はいい。

 Firefoxでは、“Gecko”というレンダリングエンジンを使用しているが、IE Tabをインストールすることで、選択したタブのレンダリングエンジンをIEのものに切り替えることが可能となる。ただし、IEのエンジンを利用することになるため、動作環境がWindowsでIEが組み込まれていることが前提となる。

 インストールは簡単だ。Firefoxアドオンサイトの「IE Tab」を開いて、インストールボタンをクリックすればいい。すると確認ダイアログが表示されるので、「今すぐインストール」をクリックし、インストールされたら、指示に従ってFirefoxを再起動させるだけだ。再起動したら、「ツール」→「アドオン」の「拡張機能」内にIE Tabが表示されているか確認しよう。

ietab1.png
図1:IE Tabのアイコンとツールチップ

 インストールされると、Firefoxのウィンドウ下部のステータスバー右側にIT Tabのアイコンが追加されているのが分かる。このアイコンにカーソルを合わせると、図1のように使い方についてのツールチップが表示される。ここに書かれている通り、アイコンを左クリックすれば表示中のタブがIEのエンジンに切り替わる。中ボタン(ホイール)があるマウスを使用している場合は、中クリックで開いているタブのWebページを、新しいタブでIEエンジンを使って表示させる。そして右クリックからはIE Tabのオプション設定ができる。なお、オプション設定は「ツール」→「IE Tabのオプション」から起動することも可能だ。ちなみに、タブがIEエンジンで表示中の場合は、左クリックでGeckoエンジンに戻り、中クリックでGeckoエンジンの新規タブでページが表示される。このほか、GeckoエンジンとIEエンジンの切り替えは、タブの右クリックメニューから「レンダリングエンジンの切り替え」を選択することでも行える(図2)。

ietab2_thumb.png
図2:タブの右クリックメニューに「レンダリングエンジンの切り替え」が追加される

 IEのエンジンになったタブではタブ左端のアイコンがIEのものに変化する。また、そのタブを開いているときは、アドレスバーやステータスバーのアイコンもIEのアイコンになるので、Geckoエンジンのタブと一目で区別できる。さらに、タブ内の右クリックメニューもIEのものに変化し、IEの右クリックへ登録したツールも利用可能だ。また、ActiveXやJavaScriptなどのセキュリティ設定は、IEの設定が引き継がれる。IEでしか表示されないWebページを閲覧するためだけでなく、IEからFirefoxに乗り換えた人がFirefoxの操作に慣れるまでの移行ツールとしても活用できるかもしれない。

 また、Webページによっては、Firefoxで閲覧はできるものの、レイアウトが崩れてしまうなどの不具合が生じる時がある。IEに最適化されている場合にこのような現象が起きている場合は、IE TabでIEエンジンに切り替えることで、きちんと表示されるようになるはずだ。

 ただし、SSLなどの暗号化通信において、一部機能が使えない場合があるため、高いセキュリティが求められるWebサイトを利用する場合は注意が必要だ。

最終更新:2009年10月29日 19:15