米VMware、オープンソースのデスクトップ仮想化クライアントを発表

 仮想化大手の米VMwareは2月3日(米国時間)、デスクトップ仮想化クライアント「VMware View Open Client」を発表した。LGPL v2.1の下でソースコードを公開、パートナー企業は端末を最適化してデスクトップ仮想化ソリューションを提供できる。これにより、同社のユニバーサルクライアント構想「vClient Initiative」を前進させる。

 View Open Clientを利用して、ユーザーが自分のデスクトップ環境に場所・端末を問わずにアクセスできるデスクトップ仮想環境を構築できる。IT管理者は、データセンターにユーザーのデスクトップを集約してホスト・管理することが可能。これにより、コスト削減などの仮想化のメリットをデスクトップでも享受できる。

 特徴は安全性で、SSLを利用したトンネリング、「RSA SecurID」を利用した2ファクタ認証、「Novell SLETC Add-On RPM」パッケージ、コマンドラインインターフェイスなどにより、安全なデスクトップ仮想化環境を実現できるという。

 ソースコードを公開することで、パートナー企業は端末を最適化し、カスタマイズしたデスクトップ仮想化ソリューションを提供できる。また、ソリューションの開発および配信作業を高速化できるという。

 ライセンスはLGPL v2.1を利用、コードはGoole Codeの同プロジェクトページから入手できる。

米VMware
http://www.vmware.com

「VMware View Open Client」プロジェクトページ
http://code.google.com/p/vmware-view-open-client/