Windows用圧縮ツールの新定番「7-Zip」の使い方 2ページ

基本的な使い方

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図2:ファイル/フォルダの右クリックメニュー

 7-Zipの日常的な使用では、右クリックメニューからの操作で事足りる。アーカイブ以外のファイルやフォルダの右クリックメニューは図2のとおりで、7z形式とZIP形式には直接圧縮することができる。その他の形式(GZIP、BZIP2、TAR)に圧縮したい場合は「圧縮...」を選択し、「ファイル圧縮」ダイアログの「書庫形式」で形式を指定すればよい。なお、「圧縮して電子メール送信」の項目がうまく機能しない場合は、お使いのメーラが既定のクライアントとして登録されているかどうか確認してみていただきたい。

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図3:圧縮ファイルの右クリックメニュー

 一方、圧縮ファイルを展開したい場合は、右クリックメニューの「7-Zip」から「解凍...」「ここに解凍」「"~\"に解凍」(~は拡張子なしの圧縮ファイル名)のいずれかを選択する(図3)。「解凍...」を選ぶと展開先を指定するためのダイアログが開き、「ここに解凍」では圧縮ファイルの中身が圧縮ファイルと同じ階層に展開される。「"~\"に解凍」なら、圧縮ファイルと同じ名前(拡張子なし)が作成されてその中に展開される。展開する前に中身を確認しておきたいなら「7-Zip」→「開く」を選択すればよい。すると、7-Zipファイルマネージャが起動して、圧縮ファイルが開かれた状態になる。ここから目的のファイルを直接開いてもよいし、ドラッグ&ドロップで特定のファイルだけを取り出すこともできる。既存のアーカイブにファイルを追加したい場合も「7-Zip」→「開く」で7-Zipファイルマネージャを開き、そこにファイルをドラッグ&ドロップして登録すればよい。

圧縮オプション

 ここで右クリックメニューの「7-Zip」→「圧縮...」で開く「ファイル圧縮」ダイアログをもう一度見てみよう(図4)。ご覧のように、ここには「書庫形式」以外にもたくさんの項目が用意されている。以下、いくつかの項目を説明する。

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図4:「ファイル圧縮」ダイアログ

 7-Zipはマルチスレッドに対応しており、「CPUスレッド数」のデフォルト値はそのPCの総CPUコア数となっている(図4-①)。PCのCPUパワーを最大限利用できるようになっているわけだが、たとえば他の作業をしながら巨大なファイルを圧縮する場合は、CPUスレッド数を下げてみるとよいかもしれない。それにより、PCの体感速度が極端に低下するのを防ぐことができる。

 メールに添付する圧縮ファイルはなるべくサイズを小さくしたいもので、その点、7z形式は圧縮率が高くてうってつけなのだが、受け取り側が7-Zipを持っているとは限らないという難点がある。そこでそのような場合は自己解凍形式を使うという手がある。自己解凍形式は、圧縮ファイルに展開機能を内蔵させたもので、exeファイルになる。自己解凍形式のファイルを作成するには「ファイル圧縮」ダイアログの「自己解凍書庫作成」をチェックする(図4-②)。試しに複数のファイル(バイナリおよびドキュメント)で構成されるソフトウェアパッケージを圧縮してみたところ、以下のような結果が得られた(圧縮レベルはデフォルト値のまま)。

圧縮前 17.5 MB (18,399,232 バイト)
ZIP圧縮 6.60 MB (6,931,218 バイト)
7z圧縮 4.12 MB (4,325,187 バイト)
7z圧縮(自己解凍形式) 4.25 MB (4,465,475 バイト)

 自己解凍形式は通常の7z形式よりも130KB程度大きくなっているが、それでもZIP形式よりはずっと小さい。ただし、見知らぬ人にexeファイルを送ると怪しまれる可能性が高いので、自己解凍形式のファイルを送るのは相手が知り合いのときにとどめておいたほうがよいだろう。

 さて、圧縮後のサイズが十分小さければ問題ないが、大きな添付ファイルは宛先のメールサーバで弾かれてしまうこともある。このようなケースでは分割機能が便利だ。そのためには、「書庫を分割」のフィールドに分割サイズを指定する(図4-③)。たとえば、5MBごとに分割するのであれば「5M」と指定すればよい。ただし、自己解凍形式との併用ができない点には注意されたい。

 分割機能を使って圧縮すると「ファイル名.7z.XXX」(XXXは001から始まる連番)という名前の一連のファイルが生成される。これを1つずつメールに添付して送ればよい。展開するときは、すべてのファイルが同じ階層にある状態で最初のファイル(ファイル名.7z.001)を右クリックし、通常の圧縮ファイルのときと同じように「解凍...」や「ここに解凍」などの項目を選ぶ。なお、分割機能はZIP形式でも利用できる。