Windows用圧縮ツールの新定番「7-Zip」の使い方 3ページ

アーカイブの暗号化

 最後に暗号化機能の使い方を紹介しよう。7-Zipの暗号化機能はAES 256暗号を利用したもので、非常に強度が高い。暗号化機能は、たとえば、各種パスワードのメモファイルを保管しておくようなときに利用するとよいだろう。昔はパスワードはファイルに記録せず、頭の中にしまっておくものという時代もあったが、さまざまなサイトを利用するためにいくつものアカウントを管理しなければならない現在では、そうも言ってられない。面倒がって複数のサイトで同じパスワードを使っている人もいるが、これは危険性が高い。パスワードが漏洩した場合、影響範囲が大きくなるからだ。自分で注意していても、サイト側が個人情報を漏洩することもある。

 幸い、今はブラウザがパスワードを覚えていてくれるので、サイトごとにパスワードを変えてもそれほど不都合はない。ただし、ブラウザまかせにしてパスワードを忘れてしまうと、違うブラウザに乗り換える場合や、別のPCに環境を移す場合などに困ることになる。パスワードはきちんとメモしておき、暗号化しておくのがお勧めだ。前置きが長くなったが、7-Zipでファイルを暗号化するのは簡単だ。「ファイル圧縮」ダイアログの「暗号化」の枠にある「パスワード入力」と「パスワード再入力」のフィールドにパスワードを設定すればよい(図4-④)。

7zip05.png
図5:アーカイブ更新時の確認ダイアログ

 暗号化した圧縮ファイルを7-Zipファイルマネージャで開き(右クリックメニューの「7-Zip」→「開く」)、中のファイルを開こうとすると、パスワードの入力が求められる。パスワードを入力して開いたファイルはそのまま編集することができ、編集後にファイルを保存して閉じると、7-Zipファイルマネージャが図5のダイアログを表示するので、「OK」をクリックすれば修正内容がアーカイブ内のファイルに反映される仕組みだ。

 なお、暗号化圧縮ファイルの作成時に「ファイル名を暗号化」(図4-⑤)のチェックを入れておくと、圧縮ファイルを開く段階でパスワードの確認ダイアログが表示されるようになる。正しいパスワードを入力しないと中に入っているファイルの名前も分からなくなるので、より安全性が向上する。