Mozilla、「Firefox 3.0.7」を公開、次期版のバージョン番号は3.5か?

 Mozillaは3月4日、Webブラウザ最新版「Firefox 3.0.7」をリリースした。深刻な脆弱性に対応したセキュリティアップデートとなる。また、リリースが遅れている次期版「Firefox 3.1」については、バージョン番号を「3.5」に変更する方向で検討するようだ。同日開かれた会合のメモで明らかになった。

 3.0.7は、PNGライブラリのメモリ安全性の問題、ブラウザエンジンにおける安定性の問題など、重要度「最高」とする脆弱性が修正された。ブラウザエンジンにおける脆弱性は、悪用されると「特定の状況でメモリ破壊の形跡が見られ、条件が整えば任意のコード実行を行える」というもので、Mozillaでは最新版へのアップグレードを推奨している。

 同日開かれたFirefox Product Delivery Meetingでは、3.0系、3.1系について話し合われた様子だ。公開メモによると、3.0系では、3.0.7リリースに続き、3.0.8を4月中旬をターゲットにリリースするという。

 3.1系(開発コード名「Shiretoko」)については、ベータ3が同日、コードフリーズとなった。QA作成の後、リリースは3月12日の予定という。

 バージョン番号については、スコープが拡大したことを示すため、3.5にすることを「検討中」としている。そのためには、ビルド、bugzillaなどのツールを効果的にアップデートする方法を探す必要があるとも記している。3.5への変更は、Mozillaの開発担当副社長、Mike Shaver氏が2月末にメーリングリストで触れていた。

 3.1は、最新のJavaScriptエンジン「TraceMonkey」などの新機能を予定しており、2008年10月にベータ1が登場、12月にベータ2が登場している。ベータ3は当初、今年1月25日にコードフリーズの予定だったが、予定が遅れている。

 Mozillaによると、ベータ3はこれまで通り3.1の下でリリースするという。

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