かつてLinuxがPoor man's Solarisと揶揄されていたのは遙か昔、今では商用UNIXのシンボル的存在であったサン・マイクロシステムズのSolarisもOpenSolarisとしてオープンソース化される時代となった。今回紹介するJaris(ヤリス)は、OpenSolarisをベースに、デスクトップOSとしての使いやすさ加えること目指して開発されている国産のディストリビューションである。ファイルシステムにはほぼ無限のスケーラビリティや高速スナップショット機能などで話題のZFSを採用し、Windowsアプリケーションの実行機能、キヤノン・エプソン製プリンタドライバの同梱などで、正規版の登場以前から注目を集めている。
なお、正規版であるJaris 1.0はフルコンテンツ・バージョンと、機能を厳選したベーシック・バージョンの2種類の公開が予定されている。本稿は、2008年10月にリリースされたベータ版である、Jaris b98ベーシック・バージョンでテストを行った。
ライブ版で起動
Jarisのインストールメディアはライブ版としても機能する。図1にライブ版のデスクトップ画面を示す。GNOMEをカスタマイズした美しいでデザインのデスクトップが印象的だ。パネルは下タスクバーのみの1パネル構成で、Windowsユーザーの取り込みを狙ってか「Start」メニューが左下に配置されている。
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| 図1:秀逸なデザインのデスクトップ |
X Window SystemはXorgだが、NVIDEAなどのプロプライエトリなビデオドライバも標準で搭載され、多くのマシンでCompizによる3Dデスクトップが利用可能だ(図2)。
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| 図2:Compizによる3Dデスクトップ |
なお、Jarisのサイトでは、ライブDVD版の他にライブUSB版のイメージも公開されている。ただし、現状ではインストールスクリプトの「usbcopy」を実行するためには、Solaris系UNIX環境が必要である。
簡単インストール
高度なシステムの自動認識機能を備えたGUIインストーラにより、Jarisのインストールは驚くほど簡単だ。ライブ版DVDでシステムを起動し、デスクトップの「Jarisをインストールする」をダブルクリックするとGUIのインストーラが起動するのでその指示に従えばよい(図3)。ユーザーが入力する必要があるのは、タイムゾーンの設定、rootのパスワードと一般ユーザーのアカウント名/パスワードと、インストール先のパーティションのみだ。ネットワークはDHCP経由で設定される。なお、ブートローダにはLinuxでもおなじみのGRUBを使用しているため、WindowsやLinuxとのデュアルブート環境も構築可能だ
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| 図3:インストーラ画面 |
